【ゴールデンクロス/デッドクロス】移動平均線が示す売買のシグナル
株式投資で迷いがちなのが、相場の流れや売買のタイミングをつかむことですね。
そういったときに参考になるのが株価チャートですが、その中の1つに「移動平均線」があります。
移動平均線とは、5日や26週など一定期間の株価の終値の「平均値」を線で結び、グラフ化したものです。
例えば、「5日移動平均線」であれば、
過去5日間の終値の合計÷5=5日目の平均値
となります。
翌日以降も同様に計算し、求めた平均値を並べて線で結んでいきます。
グラフが右肩上がりなら株価が上昇基調、右肩下がりなら下降基調といった、株価の方向性である“トレンド”をつかむのに役立つ指標です。
短期のトレンドを見るには20日(短期移動平均線)、長期を見るなら26週(長期移動平均線)などと使い分けますが、株価チャートでは一般的に短期線と長期線の2本を組み合わせて利用します。
そして、この短期と長期2本の線が“ある動き”を見せたときに、売買のシグナルが隠されているのです。
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売買のシグナルに!?ゴールデンクロスとデッドクロス
2本の移動平均線が示す、売買のシグナルとして知っておきたいのが、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です(下図参照)。
<「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」>
筆者が作成
#ゴールデンクロス
短期の移動平均線が、下から上に長期の移動平均線を突き抜けることです。
株価が下降基調から上昇基調に転換することを示し、投資家の気持ちが強気になるため、「買い」のシグナルとして使われています。
#デッドクロスとは?
ゴールデンクロスとは反対に、短期の移動平均線が、上から下に長期の移動平均線を突き抜けます。
株価が上昇基調から下降基調に転換することを示し、投資家の気持ちが弱気になるので、「売り」のシグナルとされています。
こういった基本的な移動平均線の動きをつかんでおけば、株式売買のタイミングをはかるときの参考になりますね。
売買シグナルは絶対ではない!?注意点も
ただし、こうしたシグナルは分かりやすい指標ではありますが、万能ではないことも覚えておきましょう。
例えば、ゴールデンクロスが現れたときに「これは買いだ!」と考える前に、もう一度長期移動平均線を見てください。
もしも長期線が横ばいか下向きのような下降トレンドの兆候を見せていたら、慎重な判断が必要です。
こうしたときに一時的に株が買われると、短期の移動平均線が長期の移動平均線を突き抜け、ゴールデンクロスが現れることもありますが、その後は下降トレンドへと向かうこともあります。
ゴールデンクロスを買いの目安とするのなら、短期・長期2本の線がどちらも上方向に伸びているときの方が、シグナルの信頼性は高いといえます。
デッドクロスの場合も同様に、短期・長期2本の線がどちらの方向に伸びているのかを確認するようにしましょう。
移動平均線は、証券会社のwebサイトや、スマートフォンのアプリなどで確認できます。
どのタイミングでクロスが現れ、その後株価のトレンドはどのように向かったのか……。
移動平均線を含めた複数のチャートを見て分析する習慣を持てば、売買のタイミングで迷うことも少なくなるかもしれませんね。
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