暴落時でもリスク分散しながら利益確定できた取引手法とは? 暴落時でもリスク分散しながら利益確定できた取引手法とは?

暴落時でもリスク分散しながら利益確定できた取引手法とは?

執筆者:カブヨム編集部

Y.H様 プロフィール
関東在住の60代、兼業トレーダー。株取引経験は20年以上。30代の頃、投資信託信託銀行に預けていた割引債が満期になりまとまった資金があったため、そのまま貯金にするより投資しようと思い株取引を始め、アベノミクスを機に本格的に株取引を行うようになった。普段はPCサイトとkabuステーション®の両刀使い。
日経新聞やテレ東の経済番組を見ることを習慣にしており、その他にはauカブコム証券のニュースページで好決算銘柄をチェックしたり、個別銘柄の詳細はYahooファイナンスや四季報で深堀したりしている。 8月の株価暴落時にも利益を出せた取引手法についてお話をお伺いしました。

――― 8月は多くの方が損を出したり、信用取引で追証が発生してしまったり、株取引で苦労が多かった月でしたが、H様はしっかり利益を出されていましたね。そのお取引手法を教えていただけますか。


私は、いつも買建玉だけでなく、売建玉も保有しています。
基本的な戦略としては、上昇局面には買建玉を徐々に減らして利益を確定するとともに、売建玉を少しずつ増やしていきます。
逆に下落局面では買建玉を増やし、売建玉を減らしていきます。
一定のレンジ内での持ち合い相場が得意なのですが、2024年は年初から強い上昇局面だったため、売建玉が増えて苦しい局面でした。
しかし8月の急落を受けて多くの売建玉を返済して利益確定することができました。
また、建玉を決済して余力ができたことにより、以前よりマークしていた現物株を買付けることもできました。
買い一辺倒でも売一辺倒でもなく、株価水準に応じて売り買いのバランスをとるこの戦略が自分には適していると考えています。

――― 銘柄選びはどのようにされていますか?


半導体関連銘柄、内需小売りサービス系の銘柄、IT関連銘柄の3つのテーマをバランスよく選んでリスク分散しています。特にボラティリティのある半導体銘柄に注目していて動向を細かくチェックしています。
信用取引では、買建は制度信用で、売建は一般信用で保有することが多いです。
売建は逆日歩が付く恐れがあるため一般信用で保有するのですが、一般信用長期に売建可能な在庫が無い場合はデイトレード信用取引も活用しています。
買建を制度信用で保有しているのは、6カ月以内に返済するという期日があるからです。なるべく短中期で返済することを意識しており、あえて期日の短い制度信用を利用しています。
できるだけ当日中ないし2~3日以内には返済したいと思って取引しています。
現物株式は高配当銘柄や優待銘柄を集めていて、長期保有のつもりで購入しています。前からマークしていた銘柄が大きく下落したタイミングで物色したりします。

――― 普段意識している取引ルールはありますか?


とにかく信用取引の維持率を重視しています。新規建てした金額分は別の建玉を返済するようにして、維持率が一定の水準以上に下がらないように日々調整しています。また、なるべく長期保有しない、長期保有できないようにあえて制度信用で買建をするのも、リスク管理の一環です。ポジションは売り買いともに保有しているので急落・急騰時のリスクは比較的低いです。
維持率は30%台で推移していることが多いですが、維持率が下がり過ぎないように毎日ポジション調整は欠かさず行っています。

――― 思い出深い取引や銘柄はありますか?


2017年に購入したエヌビディア(NVDA)でしょうか。まだ保有していて、株式分割なんかもあって60倍くらいになっています。
また、アベノミクスが始まったころに購入した株で今も保有している銘柄は大きな利益を出していて思い出深いです。ソフトクリエイトHD(3371)は、9倍近くになっています。アベノミクスあたりから株取引を本格的に始めたのもあって、この頃は色々勉強しながらシステム開発のベンダーなどの銘柄を色々物色していたのもあり、思い出深い銘柄になります。当時は今思えば勉強不足で企業分析なんかはそこまで深堀出来ていなかったと思いますが、高配当銘柄だからということで選別して今も保有している銘柄です。

――― Y.H様、貴重なお話をありがとうございました!

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