NISAで株主優待をもらえるのか?という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実は、株主優待がもらえるかどうかはNISAか課税口座かではなく、企業が定める条件(必要株数・継続保有条件等)を満たすかどうかで決まります。
本コラムでは、NISAで優待をもらうための方法、長期保有の魅力、そして「長期継続保有」でお得になる優待銘柄の具体例までを解説します。
株主優待とは?
株主優待とは、株主還元のひとつとして配当金とは別に、企業がモノやサービスを株主に贈る制度で上場企業の約4割が導入しています。 自社製品や定番の食品、サービス券、優待券からカタログギフトのように自由に選べる優待などバリエーションは豊富です。
優待の内容は、株式の保有株数や保有年数などにより特典を設けているケースもあります。
保有年数による特典は、通常の株主優待に加えて、優待品(サービス)が充実するため、長く株式を保有するだけでお得になることがあります。
企業にとっては、株式をすぐに売却してしまう株主より、長く保有してくれる株主のほうが大切な存在なのです。
NISAで株主優待をもらうためには
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、投資対象商品が異なります。この違いが、株主優待を受けられるかどうかを左右します。
つみたて投資枠:金融庁の基準を満たした投資信託のみが対象。長期・積立・分散に向いており、初心者でも始めやすい枠です。
成長投資枠:自由度が高く、投資信託に加えて上場株式も対象。個別株を保有すれば、株主優待を受け取れます。
そのため、 NISAで株主優待をもらいたい場合は、「成長投資枠」で個別株に投資することが必要です。
NISAで投資をすると、投資で得た利益が無期限で非課税のため、期限を気にせず個別株を長期で保有することができます。
ただ、個別株への投資に興味があっても、どのように銘柄を選んだらよいか迷うこともあるでしょう。
企業の成長性、収益性、社会への貢献度など様々な観点から選ぶ目利きが必要ですが、株主優待の観点から探してみると、意外と身近で親しめる企業が見つかるかもしれません。
NISAで株主優待銘柄を購入するメリット
❶株価の値上がり益も非課税になる
将来的に株式を売却することも考えるならば、値上がり益が期待できそうな銘柄を選ぶのも良いでしょう。NISAなら売却したときの利益も非課税になります。
❷配当金が非課税になる
株式を保有すると、株主優待に加えて配当金を受け取れる場合があります。NISAの大きなメリットは、この配当金も非課税で受け取れる点です。課税口座では配当金に20.315%の税金がかかりますが、NISAならかかりません。
長期継続保有で株主優待がお得に
100株以上の株式保有の株主を対象とし、継続保有の特典付き優待が受けられる銘柄があります。
※ご注意事項※
・本コラムは特定の銘柄に対する投資勧誘を意図するものではなく、あくまで銘柄選びの参考までに作成しています。適合性、有用性、正確性、完全性を担保するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
・2026年4月9日時点の内容です。
アンドエスティHD(2685)〈小売業〉 アンドエスティHD(2685)〈小売業〉
「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「ニコアンド」等の20代女性に人気のカジュアル衣料専門店チェーンや、自社ネット通販「ドットエスティ」を運営。アロハテーブルなどを運営する外食ゼットンをグループ会社に持ち、M&Aにも積極的で海外での出店にも力を注ぎ、『もっと楽しい場』の創出を目指す。
ロート製薬(4527)〈医薬品〉 ロート製薬(4527)〈医薬品〉
「新・Vロート」など目薬で世界首位。胃薬「パンシロン」のほか、「メンソレータム」、「オバジ」、「肌研」などのスキンケアを収益の柱に展開する。漢方薬や男性用基礎化粧品「オキシー」などの事業も拡大している。東南アジアやブラジルでスキンケアが好調。営業益は上向いており、配当は上積み。原材料高を値上げで吸収。のれん償却費重いが増益続いている。
コーセー(4922)〈化学〉 コーセー(4922)〈化学〉
化粧品大手。百貨店からコンビニまで広く展開。高級化粧品のアルビオン、デコルテ、アディクション、雪肌精など数多くのブランドを展開。国内は訪日客による需要が減速しているが、高価格帯ブランドで伸びは堅調。中国は不採算店の整理が終わり、黒字が拡大。償却費吸収し営業増益が続く。
本田技研工業(7267)〈輸送用機器〉 本田技研工業(7267)〈輸送用機器〉
4輪世界7位で北米を収益源とし、2輪は世界シェア3割強の世界首位。2040年までに脱エンジン目標を掲げている。人型ロボットや小型ジェットまで展開する。
ヤマハ発動機(7272)〈輸送用機器〉 ヤマハ発動機(7272)〈輸送用機器〉
2輪で世界大手。楽器のヤマハ発祥(1955年に楽器のヤマハから分離)。マリンを稼ぎ頭に産業ロボットも強化している。エンジン受託生産でトヨタ自動車と提携するほか、船外機や、スノーモビル、電子基板実装ロボットなど多様な事業を展開する。
<長期継続保有で株主優待がお得になる銘柄例>

※上の画像(図表)は筆者が作成
- 優待権利確定月:株主優待の権利を取得する月。権利確定日の2営業日前(権利付最終売買日)の時点で、株式を保有していると優待や配当金を取得できます。
- 適合性、有用性、正確性、完全性を保証するものではなく、あくまで考え方を参考にしていただくことを目的としたもので投資勧誘を意図するものではありません。
- 2026年4月9日時点の情報
上記企業の多くは、海外での売上比率が高くグローバルに展開しています。高い世界シェアやイノベーションに挑戦している点から、長く保有して企業の成長を見守っていきたいですね。
まとめ
NISAで株主優待をもらうには、成長投資枠で個別株を保有することが前提です。非課税枠を活用することで、株主優待に加えて配当や将来の値上がり益も期待しやすくなります。保有を継続することで優待内容が充実する企業では、長期保有のメリットを実感しやすいでしょう。
実際に投資する際には、優待の最新条件(必要株数・保有期間など)と権利確定月を事前に確認し、配当方針や収益性などもあわせて確認しておくと安心です。
NISAの非課税メリットを活かしつつ、ご自身の目的とリスク許容度に合った銘柄選びで、着実な資産形成をしていきましょう。





