ソーサーボトムとは?
証券会社に口座を作ってみたものの、どのタイミングで買ったらよいか分からず、株式投資を始められないという方もいらっしゃると思います。
買いのタイミングを見つける方法の一つに、ソーサーボトムと呼ばれるチャート形状があります。
ソーサーボトムとは、株価の動きが底値圏で張り付いたようになる状態をいいます。別名、「鍋底」などとも称されます。底値圏で細かく株価が上下する動きを繰り返す中で、コーヒーカップのソーサー(受け皿)のような形を作っている状態です。
ソーサーボトムが出現したら上昇傾向に転換するサインと考えられています。
【チャートでソーサーボトムを確認】
例:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)2023年1月~8月のチャート
EVERチャートで作成
株価が底値圏で上下した期間の高値から引いた横線のことをネックラインと呼びます。このネックラインを上抜けると相場が上昇しやすく、買いのタイミングと考えられています。
ソーサーボトム活用時の注意点
ソーサーボトムを活用するときには、ダマシ*に注意しましょう。
*チャート分析で売買のサインが出たのに、その後サインと反対方向に値動きすること
例に挙げた図でも、「ダマシ」と記したタイミングで「ネックライン①」を上抜け、ソーサーボトムが形成されています。しかし、大きな上昇とはならず、再び底値圏での値動きに戻りました。
その後、「ネックライン②」を上抜けたタイミングで本格的な上昇相場へと転換しています。
ソーサーボトムは買いのタイミングを見つける一つの方法ではありますが、他の売買シグナルなどとも併用して判断するようにしましょう。
また、チャートは6か月や1年などの長期チャートを活用し、長期間で動きを俯瞰して判断するのもよいでしょう。
実際に株式投資を始めてみなければ、投資の経験値はゼロのままです。日頃からいくつかの銘柄をチェックしておき、ソーサーボトムを見つけたタイミングで株式投資の初めの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。