ストキャスティクスで相場を読んでみよう ストキャスティクスで相場を読んでみよう

ストキャスティクスで相場を読んでみよう

ストキャスティクスとは何か?

「底値で株を買える判断材料が欲しい」と考える人は多いと思います。もちろん100%ではないものの、底値に近い、つまり売られ過ぎている相場状況を推し量ることができる指標がストキャスティクスです。

ストキャスティクスは、「売られ過ぎ」や「買われ過ぎ」である相場状況を、株価の一定期間の変動幅と終値の関係から示す指標のことをいい、「ファーストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」に分類されます。「ファーストキャスティクス」は相場の動きに素早い反応をみせますが、見誤ることも多いため、「スローストキャスティクス」を活用するのが一般的です。

「スローストキャスティクス」は、ローソク足などのチャートの下にある、サブチャート欄に「%D(パーセントデイ)」と「%SD(スローパーセントデイ)」の2本の線で表され、数値は0%から100%の範囲で推移します。

図 チャート例(スローストキャスティクスは、下段)

ストキャスティクス チャート例

Daiwa iFreeETF-Nikkei225 のチャート(2022年7月26日現在)
カブコム証券ツール EVERチャートより

ストキャスティクスの活用法

「売られ過ぎ」や「買われ過ぎ」である相場状況は、次のように解釈することができます。

「売られ過ぎ」→ 買いのサイン
「買われ過ぎ」→ 売りのサイン

つまり、ストキャスティクスを活用することによって、株の売買のタイミングがつかみやすくなるといえます。具体的にはストキャスティクスで、買いのサイン、売りのサインは、以下のように判断します。

【買いのサイン】
「%SD」が0~20%以下のゾーンにあるときは売られ過ぎている可能性があります。さらに、「%D」が「%SD」を上方に貫く「ゴールデンクロス」という状況が発生すると、より強い買いのサインとなります。

【売りのサイン】
80~100%以上のゾーンにあるときは買われ過ぎている可能性があります。さらに「%D」が「%SD」を下方に貫く「デッドクロス」という状況が発生すると、より強い売りのサインとなります。

過去の株価とストキャスティクスの推移を照らし合わせてみると、常にとはいえないまでも、それぞれの動きが連動している場面も確認できるでしょう。ストキャスティクスは、株式投資を始めたばかりの人にとっても、わかりやすい判断材料といえます。思った以上に株価が変動して不安に感じる時には、ストキャスティクスの動きを投資判断の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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キムラミキ

キムラミキ

ファイナンシャルプランナー 社会福祉士

日本社会事業大学で社会福祉を学んだ後、外資系保険会社、マンションディベロッパーに在籍後、FPとして独立。現在は、株式会社ラフデッサン 代表取締役として、個人向けライフプラン相談、中小企業の顧問業務をお受けする他、コラム執筆、セミナー講師、山陰放送ラジオパーソナリティとしても活躍中。

また、ライフワークとして障がい児・者の親なき後の経済準備についての啓発活動を行う上での課題研究を行うため、放課後等デイサービスや学習に困り感のある子供の学習支援教室にて、障がいのある子供たちの学習支援にも取り組んでいる。

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