トレーリングストップ注文を使って利益の出やすい仕組みを作ろう トレーリングストップ注文を使って利益の出やすい仕組みを作ろう

トレーリングストップ注文を使って利益の出やすい仕組みを作ろう

損失を抑えて、高値で売ることは心理的に難しい?

株式投資の醍醐味の一つに、売買のタイミングがあります。
安いときに買って、高い時に売る。シンプルですが、実際にはなかなかできませんよね。

売買の際には、チャートの形状やPERやPBRといった各種指標、財務状況などの明確な判断材料を活用することが多いと思いますが、それにプラスして、なんとなくのカンや感情などが入ることも少なくありません。

特に、売却の時は、「もう少し上がるのではないか?」「下がったけど、また上がるのではないか?」といった、期待感などから、なかなか売却の決心がつかないこともあるのではないでしょうか。

かくいう筆者も、保有株式が上昇後、下落に転じても、「また回復するだろう」と根拠のない予想でズルズルと保有を続け、結局買値付近で売却することになった経験をたくさんしています。

感情や根拠のない予測に惑わされず、決めた投資ルールに沿って売買を行いたいと考えるのであれば、証券会社が提供する自動売買の仕組みを使ってみませんか?

自動売買とは、株式の購入・売却を、あらかじめ設定しておいた条件に合致した場合に、自動で執行するサービスで、設定できる条件は証券会社によって異なります。

トレーリングストップ注文で「なるべく高値」で売ろう

通常の指値注文では、指定した金額まで株価が上昇すると、自動的に売却されます。
一方、auカブコム証券が提供するトレーリングストップ注文(自動修正付き逆指値)を利用すると、株価が上昇し続けている間は保有を続け、高値からある程度下落に転じた時点で売却することができるのです。
これにより、通常の指値注文に比べて利益をより多く確保することが期待できます。

<auカブコム証券のトレーリングストップ取引を使った売却取り引き例>

auカブコム証券のトレーリングストップ取引を使った売却取り引き例

設定方法は簡単で、ユーザーは高値からいくら下落したら売却するかを指定するだけです(下図参照)。

<auカブコム証券のトレーリングストップ取引の設定画面例>

auカブコム証券のトレーリングストップ取引の設定画面例

とても便利な注文方法ですが、auカブコム証券の場合、注文期限は最大3週間先までの日付となっており、設定した注文期限を過ぎると注文が失効してしまいますので、注意しましょう。

自動売買の設定はトレーリングストップ注文以外にも逆指値や±指値など、さまざまな設定が可能です。「こんな条件に当てはまる自動売買はできないかな?」と思ったら、注文方法を確認してみましょう。

auカブコム証券の自動売買

中野敦成

中野敦成

FP事務所LBプランニング 代表
大阪府堺市生まれ。理系大学卒業後、自動車会社などで設計支援業務に携わる。
1998年の株式売買手数料の自由化やネット証券の誕生をきっかけに株式投資を開始。株の売買のための情報種数をしている中でファイナンシャルプランナー資格に出会う。
投資の知識のためにとファイナンシャルプランナー資格を取得した際に、「お金のことを知っていると知らないでは世界がこんなに変わるのか!」と感銘を受け、資格取得後、FP事務所LBプランニングを開設。
現在は大阪市内の事務所で個人向けのFP相談業務を中心に資産運用や保険、ライフプランに関する執筆・セミナーなどを行っている。

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