必見!時間を表す株式投資用語を知ろう
株式投資では特有の用語が使われることが多くあります。
その中で今回は、時間を表す用語について解説します。
#前場・後場 とは?
国内の現物株式の取引は午前と午後にわかれています。このうち午前の取引時間を「前場(ぜんば)」、午後の取引時間を「後場(ごば)」と呼びます。
前場は午前9時~11時30分まで、後場は午後0時30分~午後3時30分までとなっています。
#寄付・始値 とは?
前場、後場それぞれの時間帯で、最初に成立した取引を「寄付(よりつき)」と呼びます。この寄付の価格を「始値(はじめね)」と言い、その日の株式市場の動向を表す重要な指標の一つと見ることも可能です。
#引け・終値 とは?
その日の最後に成立した取引を「引け(ひけ)」と呼びます。前場の最後の売買は「前引(ぜんびけ)」、その日の最後に成立した取引は「大引(おおびけ)」とされています。なお大引の価格を「終値(おわりね)」と言います。
<図 東京証券取引所 国内株式の取引時間>
例えば、ニュースなどで「今日の日経平均株価は寄付こそ安く始まったものの、その後は切り返し、大引では前日終値を300円上回った」といった報道があったとします。
このとき時間を表す用語を知っていれば「今日の日経平均株価は開始こそ昨日の終値に比べ下がったけれど、最後は昨日の終値より300円プラスで取引を終了したんだな」とスムーズに内容を理解できるでしょう。
売買タイミングの指定に使える!具体例とともに解説
一般的な株式の売買では、注文の際に株価を指定せずに売買する「成行(なりゆき)」と、株価を指定して売買する「指値(さしね)」を選択できます。
そして、時間を表す特有の用語を使うことで売買のタイミングも指示することが可能です。
証券会社によって、使われ方は様々ですが、例えばauカブコム証券では、成行、指値でそれぞれ寄付、引け、前場、後場を指定することができます。
具体的に見てみましょう。
寄付・引け・終値・始値を理解して利益を狙う
「翌日の始値が前日の終値より高くなるだろう」と予想される銘柄で利益を得ようと考えた場合、まず、今日の終値で買います。
買いの注文は、注文イメージ1のように
・成行
・引成(引けで成行注文)
・後場
と設定することで、終値で購入できます。
<注文イメージ1>
買い注文が成立したら、翌日の始値で売るための注文を出します。
翌日の取引が開始される前に、注文イメージ2のように
・成行
・寄成(寄付で成行注文)
・前場
と売り注文を出せば、始値で売却が行われます。
<注文イメージ2>
当初の予想、「翌日の始値が前日の終値より高くなるだろう」が正しければ、この売買手続きにより利益を確保できるわけです。
このように、用語を知ることで投資情報を理解しやすくなり、投資方法の幅を広げることにもつながります。
ぜひ、覚えておきましょう。