単元未満株投資とは
株式を分類する方法の一つに株価の高い低いで分類する場合があり、株価の高い方から順に「値がさ株」、「中位株」、「低位株」と3つに分類することがあります。
明確な株価による区分けはありませんが、概ね株価が3,000~5,000円以上の株式を「値がさ株」、1,000円未満の株式を「低位株」、その間の株式を「中位株」と分類されることが多いようです。
日本国内の株式市場での取引はREITやETFなど一部を除いて100株単位で売買が行われています。
このため、株価が10,000円を超える任天堂やキーエンスのような超値がさ株は、一回の取引に多額の資金が必要で、「投資したいけど、軍資金が・・・」と悩む人もいるのではないでしょうか。
この悩みを解決できる、単元未満株投資というサービスを提供している証券会社もあります。
単元未満株投資とは、100株に満たない単位での取引、つまり1株単位での売買ができるサービスです。
例えば、キーエンスの株価が69,190円(2021/09/27終値)の場合、100株単位で売買される通常の株式市場で取引をするためには、691万9,000円の資金が必要になります。
一方、1株単位で売買ができる単元未満株投資では、1株の買付けだと69,190円で投資することができます(別途売買手数料が必要)。つまり、単元未満株投資では、現物株式の100分の1の投資額からスタートできるのです。
ただし、全ての上場銘柄で単元未満株投資を行うことができるわけではありません。REITのように現物の取引単位がそもそも1口の銘柄や、取引する証券会社が取扱対象外とした銘柄などでは単元未満株投資はできません。
auカブコム証券ではプチ株®という名称で単元未満株投資のサービスを提供しています。
単元未満株投資と通常の株式投資の違いは?
単元未満株投資は、各証券会社によって注文受付時間や注文方法などが異なります。
現物株式への投資に比べると単元未満株投資は注文方法や約定のタイミングなどの自由度が低くなります。
また、売買手数料は同じ投資額の場合、現物株式への投資に比べると単元未満株投資の方が割高になる傾向があります。
プチ株®(単元未満株)取引ルール を確認
このように単元未満株投資は、現物株式への投資に比べると少額から投資ができますが、取引できる銘柄が限られることや取引方法なども異なるため、単元未満株投資を始める前にはサービスの内容を確認して取引を始めましょう。