投資信託の分類を知っておくべき理由とは?
投資で資産形成をする場合、「10年後までに300万円を準備したい」というように、まずは目標を立てます。一括あるいは毎月投資に回せる金額がいくらあるのかを把握すると、目標金額に対してどれくらいの年率で運用をすれば達成できるかがわかります。
この年率、つまりリターンがどれくらいになるのかは、定期預金のように金利が決まっている商品の場合はすぐにわかります。しかし、投資信託の場合はリターンが確定していないので、その「商品分類・属性区分」によってどれくらいのリターンが期待できそうかという“あたり”をつけます。“あたり”というのは具体的な数値ではなく、どれくらいのレベルのリターンとリスクがありそうかといったものです。
投資信託のリスクとリターンは「投資対象地域」「投資対象資産」によって概ね次のような関係になっています。
投資信託のリスクとリターンの関係
目論見書に記載されている「商品分類・属性区分」
投資信託協会では、投資信託を以下のように分類・区分しています。
(引用)投資信託協会の商品分類
(引用)投資信託協会の属性区分
これらの情報は投資信託の「目論見書」に必ず記載がされています。
三菱UFJ 日本株アクティブ・ファンドの交付目論見書より引用
気になるファンドがあった場合、目論見書記載の商品分類と属性区分を見れば「投資対象地域」と「投資対象資産」がわかるので、投資信託のリスクとリターンの関係から、リスクとリターンの大小のあたりをつけることができます。
具体的なリターンの実績はファンドの個別情報で確認できます。
auカブコム証券「ファンド検索」より引用
5年以上のリターンを確認すればファンドに期待できるリターンを概ね想定できます。
ゼロからファンドを物色してみるならauカブコム証券「ファンド検索」を使ってみましょう。分類はファンド情報提供会社の独自分類ですが、投信協会の分類が基本になっているため違和感がないはずです。気になる「ファンド分類」にチェックをして検索し、個別のファンドの実績をチェックしてみましょう。
分類を変えて検索し、個別のファンドをチェックしているうちに、分類ごとに期待できるリターンのレベルがわかってくると思います。