低位株とは
低位株とは他の銘柄に比べると株価が低い銘柄のことを指します。
1,000円未満の株価のものもあります。
株式取引は、単元株(株式取引で売買される単位)が100株となっている銘柄が多い傾向にあります。
株式投資を始めようと思ったものの、大きな金額が必要となると知って、自分には手が届かないと考える方もいるかもしれません。
確かに、銘柄によっては株価が数万円というものもあるため、単元株価格は数百万円となるケースもあります。
しかし、全ての銘柄がそうではありません。
低位株であれば、単元株価格も低くなるため、手軽に株式投資を始めることができます。
株価が100円値上がりした場合、取得株価が10,000円であれば上昇率は1%ほどですが、取得株価が1,000円であれば上昇率は10%です! 実際に、低位株であった銘柄が大きく値上がりしたケースもあるため、じっくり低位株を見定めることで、少額投資で大きな利益を得られる可能性もあります。
低位株はなぜ株価が低いの?注意点は?
低位株、つまり株価が低い状態になっているのは、業績が悪化しているというケースもあります。
そのような低位株に投資した場合、上場廃止などによって、損失を被ってしまう可能性もあります。
しかし、低位株の中には前期において突発的な業績悪化に陥ったものの、今期は黒字予想になっているのに株価が低いままになっているという銘柄もあります。
また、繊維業や造船業、銀行、証券会社など業績が安定している成熟業種は成長性が低いために低位株となっているケースもあり、必ずしも業績悪化銘柄が、低位株とは限りません。
そのため、低位株は企業業績や低位株になっている理由を分析した上で、投資を行う必要があります。
まずは、証券会社の提供しているスクリーニング機能(銘柄の条件検索機能)で、低位株にはどのような銘柄があるのかを調べてみましょう。
有名企業が登場することにびっくりするかも! 気になった銘柄の内容を、ひとつずつ丁寧にチェックしてみると掘り出し物を見つけられるかもしれませんよ。
執筆者:キムラ ミキ
ファイナンシャルプランナー 社会福祉士
日本社会事業大学で社会福祉を学んだ後、外資系保険会社、マンションディベロッパーに在籍後、FPとして独立。現在は、株式会社ラフデッサン 代表取締役として、個人向けライフプラン相談、中小企業の顧問業務をお受けする他、コラム執筆、セミナー講師、山陰放送ラジオパーソナリティとしても活躍中。
また、ライフワークとして障がい児・者の親なき後の経済準備についての啓発活動を行う上での課題研究を行うため、放課後等デイサービスや学習に困り感のある子供の学習支援教室にて、障がいのある子供たちの学習支援にも取り組んでいる。