執筆者:SBIアセットマネジメント
※本コラムはSBIアセットマネジメントからの提供です。
「SBI・Vシリーズ」は世界で初めて個人向けインデックス・ファンドを設定した米国大手のバンガード社が運用を行うETF(上場投資信託証券)を主要投資対象とし、格安の運用コスト(信託報酬)で長期投資に適した低コスト・インデックス・ファンド・シリーズです。
「SBI・Vシリーズ」の中から、つみたてNISA対象ファンドである3本のファンドについて、その特徴をご紹介します。
1.各インデックスの特徴
【選択に迷ったら】
<S&P500>
値動きなどの情報を得やすく、多くが有名企業で構成されるわかりやすい株価指数。
<CRSPトータル・マーケット・インデックス>
若い企業も含めた米国経済全体のダイナミズムを享受されたい方にお勧め。
<FTSEグローバル・オール・キャップ・インデックス>
新興国の小型株まで含む全世界の株式市場全体の値動きを捉えたい方にお勧め。
2.各ファンドの運用コスト(信託報酬)
「SBI・Vシリーズ」は格安の運用コスト(信託報酬)で長期投資に適したファンドです。
新興国投資を含むためETF経費率がやや高い「SBI・V・全世界株式」の実質的な負担は年0.1338%ですが、仮にこのファンドを10年続けて保有した場合、10年間の累積で1.338%のコスト、基準価額で例えると10,000円のうち約134円が運用コスト(信託報酬)になります。
もしこのコストが年1.0%で10年続けて保有したとしたら、累積で10%のコスト、具体的には基準価額10,000円のうち1,000円が運用コスト(信託報酬)になり、その差は歴然です。
運用コスト(信託報酬)は低い方が、長期的な資産形成に資すると言われる所以です。
3.ポートフォリオの構成内容(業種、上位銘柄、国別、2022年12月末現在)
【業種配分(%)】
「S&P500」と「全米株式」の業種配分に大きな違いはありません。「全世界株式」は米国以外で銀行や一次産品関連業の存在が大きい国があることから、金融業や素材の割合がやや高いことが特徴です。
【組入上位10銘柄(%)】
個別銘柄の組み入れ比率は概ね時価総額に応じているため、組入れ上位銘柄は3ファンドに大きな違いはありませんが、集中度合いに違いがあります。
【国別配分(全世界株式のみ、%)】
「全世界株式」では米国が6割近くを占めています。また、全49か国に投資されていますが、上位10か国で85%強を占め、この上位の中に中国とインドが入ってきていることが注目されます。
4.基準価額の推移
基準価額は毎営業日算出されますが、大きく影響するのは次の2つです。
<組入ETFの値段>
基準価額算出日に入手できる直近の米国市場の終値
<為替レート>
基準価額算出日の午前10時頃に決まるTTM(仲値)
各ファンドとも基準価額は株価(ETF)と為替相場によって上げ下げを繰り返していますが、純資産額は概ね伸び続けています。これは、継続的にVシリーズのファンドを定時定額で積み立てている方々にご投資していただいていることを示しています。
各ファンドの設定来基準価額と純資産額の推移を示すグラフは以下の通りです。
(期間:ファンド設定日~2023年1月末)
5.仮に過去20年間、毎月1万円積み立てていたらどうなっているか
(S&P500の場合)
時間分散をしながら行う長期投資は、どんな投資家でも実行可能で有効なリスクヘッジ方法です。2007年から2009年にかけての、いわゆるリーマンショックにおいては、S&P500指数が半値以下になるなど非常に厳しい下げ相場が続きましたが、そうした局面を経てもなお過去20年の定時定額積立の結果は、積立金額の3倍以上となる大きなリターンを生んだことがわかります。
6.まとめ
繰り返し申し上げますが、「SBI・Vシリーズ」は格安の運用コスト(信託報酬)で長期投資に適したファンドです。時間を味方につけて、米国または世界の成長を反映した投資成果に期待するなら、ぜひ「SBI・Vシリーズ」をご検討ください。