ターゲットイヤーファンドってどんな投資信託?仕組みや魅力を知ろう ターゲットイヤーファンドってどんな投資信託?仕組みや魅力を知ろう

ターゲットイヤーファンドってどんな投資信託?仕組みや魅力を知ろう

ターゲットイヤーファンドは、国内外の債券や株式、不動産などの複数の資産に投資を行うバランスファンドの一種です。

一般的なバランスファンドとの違いは、あらかじめ設定された年(ターゲットイヤー)に近づくにつれて、資産の配分比率について、株式などのリスクの高い資産の保有比率を徐々に引き下げ、その分、債券などのリスクの低い資産の保有比率を引き上げていくという運用を行う点です。


<ターゲットイヤーが2045年の場合の運用イメージ>
ターゲットイヤーが2045年の場合の運用イメージ

ターゲットイヤーファンドを運用する運用会社は多くの場合、投資家が自身の年齢やリスク許容度などに合わせた商品を選択できるように、複数のターゲットイヤーの商品を販売しています。

また、ターゲットイヤーが分かりやすいよう、「○○ターゲットイヤーファンド2035」「○○ターゲットイヤーファンド2045」というように、商品名にも西暦でターゲットイヤーを付けている商品がほとんどです。

一般的に資産運用では、運用期間が長ければ大きなリスクをとることもできるのですが、運用期間が短ければあまり大きなリスクをとることができないと言われています。

もし大きな損失を被ったとしても、残りの運用期間が長ければ回復させる可能性が高いのに対し、残りの運用期間が短い時点で大きな損失を被ると、資産の回復の機会がないまま運用期間を終えてしまう可能性がある、という考えからです。

このため、老後の生活資金準備など、投資した資産を使う時期が決まっている場合、ゴールに向けて資産配分を徐々にリスクの高いものからリスクの低いものへと変更していくことが望ましいという考え方があります。

ターゲットイヤーファンドは、この考え方に沿った運用を行っている投資信託といえますので、このような運用方針を取り入れたいが、実際に自分で実行するのは難しい、面倒そうだ、などと感じている人にはピッタリの商品と言えるでしょう。

なお、ターゲットイヤー到達後の運用は、商品によってリスクの大きさや投資先などは異なります。大部分の資産を短期金融資産や国内債券などのリスクが小さい資産で運用を継続する商品もあれば、ある一定比率は株式や不動産などを保有し、一部積極運用を続ける商品もあります。

購入する場合は、仕組みや目標年(ターゲットイヤー)だけでなく、投資先や運用方針なども確認しましょう。

中野敦成

中野敦成

FP事務所LBプランニング 代表
大阪府堺市生まれ。理系大学卒業後、自動車会社などで設計支援業務に携わる。
1998年の株式売買手数料の自由化やネット証券の誕生をきっかけに株式投資を開始。株の売買のための情報種数をしている中でファイナンシャルプランナー資格に出会う。
投資の知識のためにとファイナンシャルプランナー資格を取得した際に、「お金のことを知っていると知らないでは世界がこんなに変わるのか!」と感銘を受け、資格取得後、FP事務所LBプランニングを開設。
現在は大阪市内の事務所で個人向けのFP相談業務を中心に資産運用や保険、ライフプランに関する執筆・セミナーなどを行っている。

FP事務所LBプランニング

最短10分で申込み完了!
無料口座開設はこちら

ページの先頭へ戻る