投資のリスクの種類
投資にはリスクがつきものです。
投資におけるリスクとは、どのくらいのリターンになるか決まっていないということで、損をすることだけを意味しているのではありません。
何かしらの要因によって価格がプラスにもマイナスにも動く可能性のことです。
一般的に投資のリスクとして挙げられるのは、「価格変動リスク」「為替変動リスク」「信用リスク」「金利変動リスク」「カントリーリスク」「流動性リスク」です。
<投資のリスクの種類>
全てのリスクが価格変動に影響する
投資信託では、商品ごとにどのようなリスクがあるのかを目論見書に明記されています。
例えば、主に海外株式に投資しているものであれば、海外の企業の信用リスクに加え、為替ヘッジをしていなければ為替の変動の影響も受けます。
一方、日本国債に投資しているものであれば、国の信用リスクや換金しようとした場合の流動性リスクがあります。
目論見書のリスクの欄を確認することで、それぞれのファンドが持つリスクがわかり、商品の理解にもつながります。
<目論見書に書かれているリスクの例>
価格変動リスクと他のリスクは並列に表記されていますが、書かれているリスク全てが価格変動につながる要因であると考えてよいでしょう。
また、目論見書には「価格変動リスク」が表記されていないこともあります。
しかし、投資商品である以上価格変動のリスクは必ずあります。
目論見書に表記されているリスクを確認し、価格の変動要因が何であるのかを理解しておきましょう。
執筆者:高田晶子
大学卒業後、信託銀行に就職、人事部配属。宅地建物取引主任者の資格を取得し、念願叶い不動産部で働くも、お客様と銀行のハザマで苦悩する。「この人、この不動産買っても大丈夫だろうか」と思っても言えなかった罪悪感がその後私をFPへ導いてくれたのかも。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より金融デザイン株式会社(旧株式会社マネーライフナビ)の取締役。長年、個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツ作成を主に、失敗しないためのお金の知恵を学ぶ「お金の知恵アカデミー」を展開中。
<資格>
● 1級ファイナンシャルプラニング技能士
● 宅地建物取引士