投資で失敗しないために守るべき2つのこと 投資で失敗しないために守るべき2つのこと

投資で失敗しないために守るべき2つのこと

目的をはっきりしよう

“投資”というと“お金を儲ける”ことが目的と思っている人は少なくありません。
資産形成のためには儲けは必要ですが、“儲ける”という言葉だけが頭の中にあると、大きな間違いを起こしやすくなります。
例えば“儲け話”。未だ後を絶たない投資詐欺などがそれです。
「必ず倍になる」「年率30%で元本保証」など、ついつい欲がでてしまう言葉を投げかけられると冷静さを失うことも。
お金の仕組み、経済の仕組みからそのようなうまい話はないはずです。
“儲ける”ことが目的になると、この手の間違いを起こしやすくなるでしょう。

また、株式や投資信託を選ぶときも同様で、“儲ける”ことが強い目的になっていると、今成績がよい株式や投資信託だけに目がいきがちです。

投資の目的は「資産形成」と「趣味」の大きく2つに分けて考えられるでしょう。
資産形成の場合は老後資金づくり、教育資金づくりなど、目的を具体的にします。そうすることによって、お金が必要な時期までの期間に適したリスクの商品を選ぶことができます。
趣味の場合はとにかく儲ける、楽しむといったゴールでもよいと思います。あくまで趣味ですので、生活や今後のライフイベントに支障を来すような金額を投資してはいけません。

ルールを決めよう

投資で失敗しないためにもう一つ必要なことは「ルールを決める」ことです。
趣味が目的で投資をするなら、例えば「毎月3万円まで」といったように自分のルールを決めてそのルールを守ることです。

(表)マイルールの例

マイルールの例

コツコツと投資信託で積立投資をする場合でも、運用の成績がよいからといって安易に積立額を増やすのはルール違反になります。
家計やライフイベント全体をみて増額することに無理がないかを慎重に検討すべきでしょう。

また、株式投資で思っていた以上に値が下がったとき、そのうち回復するだろうとそのまま持ち続けたり、損を取り戻そうと買い増しして値上がりを待つ、といった行動をとる人もいます。
一方で値上がりしたら更に値上がりすることを期待して持ち続ける人がいます。
このように利益を失うことを避ける人間の行動を「現状維持バイアス」といいます。
これらの行動によって結果的にうまくいくことがあるかもしれませんが、ともすれば大きな損失につながることもあるでしょう。
ですから「3,000円になったら売る」というようなルールを決めておけば、利益も損失も一定の範囲で確定できるので、大きなリスクを負わなくてすむでしょう。

執筆者:石川英彦

執筆者:石川英彦


金融デザイン株式会社 代表取締役
愛知県生まれ。南山大学経営学部卒業後、北米大陸をオートバイで周遊。帰国後、保険代理店の手伝いをしたことで金融の世界を知る。その“奇妙”な世界に疑問を感じ「お金に関する情報形成」「売り手と買い手がハッピーになる金融コンテンツづくり」をミッションとした、株式会社マネーライフナビを設立(1996年)。FP(ファイナンシャルプランナー)の実務をこなしながら多数の金融コンテンツ制作を手がける。2017年9月に社名を金融デザイン株式会社に変更。インフォグラフィックスやウェブのデザインまで領域を広げる。持ち味マネーカード(お金占い®)を武器に、失敗しないためのお金の知恵を学ぶ「お金の知恵アカデミー」を展開中。

金融デザイン株式会社(HP)
金融デザイン株式会社(YouTube)
持ち味マネーカード

ご注意事項

最短10分で申込み完了!
無料口座開設はこちら

ページの先頭へ戻る