波乱続きの2020年もいよいよ12月です。
12月には「クリスマスラリー」や「掉尾(とうび)の一振」など、株高を連想する格言やアノマリーが多数存在します。
株主優待券利確定銘柄も数が多く、今回のランキングはバラエティーに富んだものとなりました。
早速ランキングを見ていきましょう。
12月の株主優待ランキングを発表
ランキングの条件は以下になります。
上場全銘柄のうち12月が優待権利確定月の銘柄を抽出
上記銘柄を2019年11月28日から2019年12月26日にかけて、当社での現物買い越し人数が多い銘柄をランキング化
結果は以下のようになりました。
上位5位を順番に紹介します。
5位 ヒューリック(3003)
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都心の駅近に多くのオフィスビルや賃貸マンションを所有する不動産投資会社です。
2020年1~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比5%増でした。
コロナ禍の影響で不動産の売買滞ったものの、好採算の不動産開発や賃貸事業の伸びで増益を確保した。
優待内容はカタログギフトのほか、寄付も選べます。
必要株数が300株な点には注意が必要です。
また、長期保有で優待の増額も設定されています。
4位 アウトソーシング(2427)
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工場等の製造ラインへの人材派遣・請負を中心とした総合人材サービス企業です。
自動車生産向けの技術工などの派遣に強みを持っていますが、2020年上期はその自動車向けが急減速しました。
2020年12月期の連結純利益が前期比53%減の38億円になりそうだと発表しています。
一方で2021年12月期は国内外とも製造系が盛り返し上向くと見られています。
優待内容はオリジナルクオカードです。
3位 日本マクドナルドホールディングス(2702)
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世界100カ国で愛されるハンバーガーチェーン、マクドナルド。
老若男女問わず愛されるファストフードチェーンを直営とFCで展開しています。
店内飲食は客席の間引き等もあり減少していますが、テイクアウトや宅配が好調です。
2020年1~9月期の連結決算で純利益が前年同期比21%増の161億円でした。
年間を通しても株主優待の人気が高い銘柄の一つといえるでしょう。
優待内容は食事券で、それぞれ切り離して使うことができます。サイズのある商品はS、M、Lを選べるのも嬉しい配慮です。
2位 すかいらーくホールディングス(3197)
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「ガスト」や「夢庵」、「バーミヤン」を展開するファミリーレストラン大手です。
コロナ禍によるテレワークなどで来店客が減少しました。
宅配やテイクアウトを強化しているものの補いきれません。
2020年12月期通期の連結最終損益(国際会計基準)が150億円の赤字になりそうだと発表しました。
2021年末までに不採算店舗を中心に約200店の閉店も発表しています。
優待は店舗等で利用可能な株主優待カードです。
優待人気の高い銘柄ですが、今年は優待の減額も発表しています。
1位 日本たばこ産業(2914)
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国内、海外でのたばこ販売が事業の中核ですが、加工食品や医薬品等も展開しています。
2020年12月期は国内外で紙巻きたばこの販売が苦戦しました。
また、新興国通貨の下落で収益も目減りしています。
優待内容は自社グループ商品です。
配当は年間で154円を予定しており、予想配当利回りは7.2%と相対的に高い水準といえるかもしれません。(2020年11月30日現在)
いかがでしょうか?
二十数年ぶりの高値に沸く日本株ですが、「優待株を枕に越年」もなかなかよいものかもしれませんね。
ご参考にしていただけると幸いです。
カブヨム編集部
※この記事は個別株式を推奨するものではなく、2019年11月28日から2019年12月26日にかけての買い越し人数上位銘柄のランキングになります。
銘柄によっては、株式の継続保有年数(株主名簿に連続して記載されること)が株主優待を取得する条件となっている場合があります。条件につきましては、必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。
【ランキングの条件】
上場全銘柄のうち12月が優待権利確定月の銘柄を抽出
上記銘柄を2019年11月28日から2019年12月26日にかけて、当社での現物買い越し人数が多い銘柄をランキング化
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権利落日の株価は、理論上、前日終値から配当予想の相当額が下がります。ただし、株価は需給やその他要因でも日々値動きしていますので、理論どおり株価が変化するとは限りません。
優待情報は当社アプリ「PICK UP! 株主優待®」の情報を記載しています。