新型コロナウィルスの影響で私たちの生活や需要が大きく変わり、また企業の業績にも大きく影響しています。
株主優待を目的とした投資はますます銘柄選別が重要になってきました。
そこで、今回はコロナ禍で気をつけたい株主優待投資についてまとめました。
いつもの株主優待投資とどう違うの?どこに気をつけるべき?などを一緒に確認していきましょう。
コロナ禍でも利用できる優待券なのか
緊急事態宣言が出され、密になる可能性がある多くのサービス業などで営業自粛や時短営業が相次ぎ、優待投資家の皆さんの中には、株主優待券が使えなかった!なんて方もいらっしゃったのではないでしょうか。
多くの企業で有効期限を延長するなどの対策が取られましたが、何の対応もなく有効期限切れを迎えてしまった銘柄もあったようです。
まだまだコロナウィルスのワクチンがいつ頃完成するかも不透明な中、この先いつ第二波、第三波が訪れ、また緊急事態宣言が発動するかわかりません。
外食系銘柄の優待券は、テイクアウトも対象となるのか、映画館や商業施設なども、外出せずとも利用できる優待券になっているかなどをチェックしましょう。
優待内容が変わっていないか
当社の会員ページで確認できる株主優待情報は、東洋経済新聞社の四季報に載っている情報になります。
しかし、コロナウィルスの影響で急に業績が悪化し、タイミング的に四季報情報は更新されていないものの、企業側で優待内容を縮小したり廃止したりするケースが相次いでいます。
情報更新が一番早いのは適時開示情報閲覧サービスで、多くの企業が引け後に情報を開示していますので、夜などにチェックしておくと良いでしょう。
優待内容のみに絞り込む場合は、左上の「適時開示情報検索へ」と書かれたボタンをクリックして、次の画面で「優待」とキーワード検索すると、各企業の優待内容の適時開示が確認できます。
ただし、この適時開示情報閲覧サービスへの掲載は各企業の任意であることから、やはり正確な最新情報は各企業のホームページでIR情報を確認するようにしてください。
長期保有が条件の優待券はどうする?
コロナウィルス発生前から保有している銘柄で影響を受けている銘柄を手放すか、もしくは買い増すか。
また、新規で購入する銘柄がコロナウィルスの影響を受けているのかどうか、判断が難しいですよね。
中でも、「長期保有」を条件にしている株主優待銘柄については、企業の財務状況や売上や収益などを確認して、業績が安定しているか確認が必要です。
また、コロナウィルスの影響がある銘柄かどうかは、企業情報を確認する他、その銘柄の株価チャートもチェックしてみましょう。
日経平均株価のチャートと比べてみて、日経平均株価のようにV字回復をしている銘柄は、企業情報を見ても安定している銘柄が多いのではないでしょうか。
日経平均が暴落した2~3月以降、ずっと株価が低迷しているような銘柄は、コロナウィルスによるダメージが大きく業績に影響を与えていると考えられます。
先行きが不透明ではありますが、長期投資であることを考えると、この先ずっと今の状況のままではないでしょうから、割安だということで先行投資をしてもいいのかもしれません。
当社のマーケットアナリストの山田勉が、長期投資のすすめについてお話しているウェブセミナーです。
初心者向けの内容になっていますので、是非チェックしてみてくださいね!
業績は?売上は?利益は?条件を絞り込んで銘柄を選ぶ
当社では、銘柄選別の際に便利なスクリーニングツールを用意しています。
「決算月」と「株主優待がある銘柄」をチェックし、売上高利益率やPER、ROEなどの財務情報を追加して、銘柄を検索することが可能です。是非チェックしてみてください。