アベノミクス相場総括!(後編)動いた銘柄は?なにが上がりなにが下がった? アベノミクス相場総括!(後編)動いた銘柄は?なにが上がりなにが下がった?

アベノミクス相場総括!(後編)動いた銘柄は?なにが上がりなにが下がった?

アベノミクス相場の終幕

8月28日安倍首相が辞意を表明しました。
7年8か月におよんだ歴代最長政権に幕を閉じ、今後は自民党総裁選に関心が移るでしょう。
安倍首相が就任当時打ち出した3本の矢「大胆な金融緩和」「機動的な財政出」「民間投資を喚起する成長戦略」を柱とした経済政策、「アベノミクス」に伴う相場もここで幕を閉じる形となりそうです。

そこで今回はこの「アベノミクス相場」の総括として、株価がどのように動いたのか、どのような銘柄が上昇してどのような銘柄が下落したのか点検してみました。

前編では株価指数と為替がどのように動いたのか、他国の株価の推移とも比較しつつ検証しました。

今回の後編ではどのような銘柄が上昇し、どのような銘柄が下落したのかを検証していきます。
アベノミクス相場でどのような銘柄上昇し、または下落したのか、ランキングで紹介します。

この記事ではアベノミクス相場の起点を2012年11月14日といたします。
この日は当時の民主党 野田首相が衆議院の解散、総選挙を宣言した日です。
当時民主党政権は支持率が低迷しており、この解散を宣言した日から安倍政権の誕生がほぼ確実視され、株価の上昇がスタートしました。
アベノミクス相場の終点は、安倍首相が辞意を表明した2020年8月28日といたします。

時価総額増加銘柄を検証!

では早速時価総額増加額のランキングを見ていきましょう。

アベノミクス相場時価総額増加額ランキング

時価総額増加額上位に銘柄には、この数年間、何度もマーケットで話題に上った企業が並んでいます。
1位とトヨタ自動車は時価総額が12兆円以上上昇しました。
そして時価総額が1兆円以上上昇した銘柄は69銘柄に及びました。

続いて時価総額増加率のランキングを見ていきましょう。

アベノミクス相場時価総額増加率ランキング

増加率のランキングはあまり時価総額の大きくない銘柄も多くランクインしています。
こちらもの何度もマーケットの話題に上った銘柄多数並んでいます。
この期間に時価総額が1,000%以上上昇した、つまり時価総額が10倍以上になった銘柄は104銘柄に及びました。

下落したのはどんな銘柄?時価総額減少ランキング

アベノミクス相場の期間、全体相場も大きく上昇し、また時価総額を大きく伸ばした銘柄も多数の中、逆に時価総額が減少したのはどのような銘柄でしょうか。
まずは時価総額減少額ランキングを見ていきましょう。

アベノミクス相場時価総額減少額ランキング

詳細に言及するのは避けますが、なにかと問題があった企業が並んだように思います。
続いて時価総額減少率ランキングを見ていきましょう。

アベノミクス相場時価総額減少率ランキング

さまざまなことがあった7年8か月

今回は前編、後編に分けて「アベノミクス相場」を振り返りました。
安倍政権の終幕は個人的に非常に感慨深い思いです。
筆者が証券会社のリテール営業としてスタート切ったのは2009年でした。
リーマンショック後の厳しい経済環境で、なかなか営業成績も上がらず、お客さまも利益が出ない苦しい時期を過ごしていました。

しかしアベノミクス相場がスタートした2012年の年末から景色が変わったことを鮮明に覚えています。
証券の楽しさやお客さまに利益を上げていただく喜びを知ったのはこの期間でした。
今回ランキングに顔を出した銘柄の中にも営業マン時代にお客さまに取引いただいた銘柄がたくさんありました。
7年8か月におよんだ安倍首相在任期間。
様々なことがあり、個人的にも良い思い出も悪い思い出も、たくさんあります。

なんだか少し寂しいような気持ちを感じながらこのコラムを執筆いたしました。
少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

カブヨム編集部 小野木

アベノミクス相場総括!(前編)株価や為替はどうなった?

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