クレジットカード付帯のショッピング保険を確認してみよう
利用するクレジットカードを選ぶ時は、ポイント還元率を重視したという方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、忘れがちなのが付帯サービスです。その中でもショッピング保険については付帯されていることすら忘れられていることが多いようです。
ショッピング保険とは、クレジットカードで購入をした商品が破損や盗難などの損害にあった場合に補償をしてくれるサービスです。
購入してから90日間など、補償される期間も限られているため、実際には保険を利用するようなケースは少ないかもしれません。
しかし、買ったばかりの商品を壊してしまったり、盗難されたりした場面を想定すれば、大変にありがたい保険といえます。
特にブランド品や家電製品などを購入する際には活用したいところです。
なお、クレジットカードによって下記のように適用される条件や補償期間、損害があった時に自らが負担しなくてはならない金額などが異なります。
<クレジットカードに付帯しているショッピング保険の例>
まずは、日頃から利用しているカードにショッピング保険が付いているのか、そしてどのような条件の時に保険が適用されるのかを確認しましょう。
特に注意したいのは、対象外となっている商品があるということです。
例えば、携帯電話やスマートフォンなどの通信機器はクレジットカード会社によって対象かどうかが異なりますので、買い物前にご自身の利用しているカードの補償対象商品も確認してください。
ポイント二重取りが仇になる? 電子マネー等へのチャージに注意
さらに注意が必要なのは、ショッピング保険の補償対象外の商品に下記の例のように「現金等」が入っている場合です。
<補償の対象とならない商品 記載例>
■手形、小切手、株券、債券その他の有価証券、印紙、切手、プリペイドカード、電子マネー(決済手段に使用される、通貨の先払い等によって金銭価値がデータ化されたものをいいます。)その他これらに類するもの
■預金証書または貯金証書(通帳および現金自動支払機用カードを含みます)、クレジットカード、ローンカードその他これらに類するもの
電子マネーやプリペイドカード、スマートフォンを利用したQRコード決済にクレジットカードからチャージをするようなケースが該当します。
つまり、クレジットカードからチャージをした電子マネー等で商品を購入すると、その商品はショッピング保険の対象外になってしまうということです。
ポイントの二重取り、三重取りをするためにチャージをしてから決済をする工夫を日頃から行っている方は、チャージした電子マネー等で買い物をすることで、せっかくクレジットカードに付帯されている保険が適用されなくなってしまいます。
ポイント還元を優先するのか? 補償を優先するのか? 商品によって使い分けるとよいでしょう。
まずは、ご自身の利用しているクレジットカードにショッピング保険が付帯されているのか、そして補償の対象商品や適用条件がどうなっているのかを確認してみましょう。
ご注意事項
秋山友美
湘南・藤沢・茅ヶ崎の家計コーチ代表。
2005年よりファイナンシャルプランナーとしての活動を開始。
湘南に相談室を構え、20代から80代までの幅広い世帯に家計のアドバイスをおこなう。特に子育て世帯からの相談が多く、コーチングスキルも活かして女性の働き方や子育てなど総合的に相談にも乗っている。
家計相談、住宅購入相談、教育資金プランニング、退職後の人生設計、資産形成、保険見直しなど地域密着型の情報提供、アドバイスをしている。
男女共同参画センターや市町村主催の講座依頼が多数あり、家計管理やライフプラン、人生100年時代の資産形成、キャッシュレス決済などのテーマで講師としても活動中。また、地域情報誌にて「家計簿コーチング」連載中。
<保有資格>
CFP®(日本FP協会認定)(財)生涯学習開発財団認定コーチ
1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)