夫婦でお金のことを話すところからスタート
結婚生活がスタートしたら、まず夫婦でお金の話をしていただきたいと思います。夫婦の在り方は多様化しており、お金の管理方法や資産形成についての正解はありません。お互いの収入や資産を把握していないという夫婦も増えてきています。
それぞれ資産形成ができているのであれば問題ありませんが、今後のイベントや万が一の時に資金が足りずに慌ててしまうというケースもあります。そこでまず、将来に向けて資金の準備をする必要があるのか、万が一の時の備えをどうするのかについて話し合いを持つところから始めましょう!
早い段階から方針を決めてスタートをすることが重要です。
参考までに、下記は、結婚した夫婦が将来に向けて準備が必要な資金と準備方法の例です。どのくらいの期間をかけて準備をしていくのかをふまえて、預貯金で貯めるのか、運用して増やしていくのかを検討します。数年以内に使う可能性があるものは預貯金中心に、10年以上先に使うであろう資金であれば投資で増やしていくことも検討しましょう。
<必要な資金と資産形成方法の例>
必要な資金 | 資産形成の方法 | |
万が一に備える資金 | 病気や災害など予期せぬ事態に備えるお金 夫婦の生活費の半年分から2年分 |
預貯金 |
住宅購入資金 | 住宅購入を検討する場合は 購入時に必要な諸経費や頭金など |
預貯金 購入時期によっては 一部投資も検討 |
出産費用 | 子どもを検討している場合は 早めの準備が肝要 | 預貯金 |
子どもの教育費 | 預貯金 一部投資も検討 |
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老後資金 | 勤務先の退職金制度を確認した上で検討 | 投資 |
夫婦で活用したい新NISA!
資金準備に投資を選択する場合には、新NISAを上手に活用しましょう。
通常、株式や投資信託などで運用して得た利益に対しては、20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内で商品を購入した場合、運用益が非課税となる制度です。利益が大きいほど、運用期間が長いほど運用益が非課税のメリットは大きくなるため、将来に向けて資産形成をする場合には利用したい制度です。
さらに、2024年1月からスタートした新NISAは、下記のようにより使いやすくなっています。
・非課税で保有できる期間が無期限に
老後資金のような遠い将来のためや、使用目的が決まっていない資金を長期で運用することができます。
・つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の併用が可能
遠い将来用としてつみたて投資枠で投資信託を積立てしながら、資金に余裕があれば、成長投資枠で応援したい会社の株式を購入するなど柔軟な投資ができます。
・商品を売却して空いた分の非課税限度額は、年間投資枠の範囲で再利用が可能に
例えば、100万円分購入をした商品が120万円になった時に売却して利用すると、100万円分の非課税限度額は、翌年以降、年間投資枠の範囲内で改めて利用することができます。遠い将来のための資産形成だけではなく、住宅購入資金や教育資金など数年後の将来のために活用し、資金を利用した後は次の目的のために非課税投資枠を再利用することも可能なのです。
上記のように新NISAは、より柔軟な運用ができるようになっているため、結婚生活が始まり、今後のライフプランがまだ決まっていない段階からでも十分活用できます。
それぞれの名義で新NISAの口座を開設して、将来に向けての資産形成を早めにスタートしましょう。