こんな場合はNISA口座の金融機関の変更を検討!
買いたい投資信託を見つけたのでNISA口座で購入しよう思い、自分のNISA口座がある金融機関で検索したら取り扱いがなかった!
こんな経験をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
当初は株式の売買をたまに行う程度の予定で開設したNISA口座が、その後、投資信託にも関心が出てきたなど、状況の変化によってNISA口座の使い方も変わってきます。
投資信託を購入する頻度が高くなってきたのであれば、
・品揃えが豊富
・販売手数料なしの商品が多い
というような特徴がある金融機関の方が使いやすいでしょう。
また、当初は投資信託だけと思っていたので、銀行でNISA口座を開設したけれど、株式投資もしたくなったという方でしたら、証券会社のほうが向いています。
このような場合には、NISA口座の金融機関を変更することが可能です。
ただし、金融機関を変更しても、従前の金融機関の口座で取引した分については新しい金融機関のNISA口座に移管することはできません。そのため、非課税期間の5年が経過した後にさらに5年間非課税期間を延長する「ロールオーバー」はできず、5年経過後は売却するか特定口座または一般口座に移すことになります。
NISA口座の金融機関変更の手続き
NISA口座の金融機関を変更したい場合には、前年の10月から当年の9月までに手続きをします。例えば2021年分のNISA口座を変更するなら、2020年10月1日~2021年9月30日の間に手続きをすれば、変更可能です。ただし、2021年に元の金融機関のNISA口座で1円でも使った場合は、2021年分の変更はできないので注意してください。また、変更手続きには1~2ヶ月かかることもあるので、変更を希望する場合には、早めに行いましょう。
<NISA口座を他の金融機関に移す手続き期間>
手続きには以下の書類が必要です。
《変更前の金融機関》
・「金融商品取引業者等変更届出書」を送付してもらい、提出すると「非課税管理勘定廃止通知書」が届く。
《変更後の金融機関》
・「非課税口座開設届出書」と、変更前の金融機関から届いた「非課税管理勘定廃止通知書」を併せて提出する。
NISA口座の金融機関の変更は年単位で行うことができ、回数の制限があるわけではありません。より使いやすい金融機関への変更は悪いことではありませんが、ロールオーバーができなくなるデメリットもあるので、取扱商品や手数料などをよく見極めた上で選択してください。