下落幅を抑えられる投資信託?リスクコントロール型ファンドとは 下落幅を抑えられる投資信託?リスクコントロール型ファンドとは

下落幅を抑えられる投資信託?リスクコントロール型ファンドとは

リスクコントロール型ファンドとは?

資産運用をする人の中には、「大きく増えなくてもいいから、大きなマイナスは避けたい」「相場環境などに応じて運用したいが、自分ではできそうにない」という人もいるでしょう。

そんな人は、リスクコントロール型ファンドを使って資産運用することも選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

一般的な投資信託では、国内外の株式・債券・REITなど、複数の市場に投資している場合にその組み入れ比率はあらかじめ決まっており、その比率に近い資産配分を維持することを重視して運用を行います。
これに対して、リスクコントロール型ファンドは商品ごとに設定された目標とするリスクの変動幅があり、なるべくその変動幅の中に収まることや、基準価額の大きな下落を抑えることを投資の目的として、機動的に組み入れ比率の変更を行います。

<リスクコントロール型ファンドの運用イメージ>

リスクコントロール型ファンドの運用イメージ

筆者が作成

リスクコントロール型ファンドの注意点

リスクコントロール型ファンドと一口に言っても、商品によって投資の目標や投資対象などはさまざまです。

例えば、積極投資の対象として国内外の株式・債券・REITなどを、安定投資の対象として現金や短期国債など複数の資産を組み入れ、その組み入れ比率を機動的に変更することで、変動リスクや基準価額の下落を抑えながら基準価額の上昇を目指すものがあります。また、現物株式取引と先物取引との取引量を調整することで実質的な株式比率を変更して、株式相場の下落リスクを抑えながら高いリターンを目指す商品もあります。

もし、「大きく増えなくてもいいから、大きなマイナスは避けたい」と考えているなら、変動リスクや基準価額の下落を抑えることを目標にするような商品を選ぶとよいでしょう。

「株式相場の上昇で大きく利益を得たいが、売買のタイミングなどは自分で判断できない」という人は、現物株式と先物取引との取引量を調整することで、実質的な株式比率を調整してリスクコントロールを行うような商品などを選ぶとよいでしょう。

このようにリスクコントロール型ファンドといっても、商品によってリスクの大きさや運用方針はさまざまです。
リスクコントロール型ファンドへ投資をする場合、投資の目的や許容できるリスクの大きさなどに合わせた商品を選ぶためにも、どんな資産に運用しているのかはもちろん、どのような方法でリスクコントロールをしているのか、どの程度のリスク幅を想定して運用しているかなどを目論見書や月報などで確認してから投資をしましょう。

中野敦成

執筆者:中野敦成

FP事務所LBプランニング 代表
大阪府堺市生まれ。理系大学卒業後、自動車会社などで設計支援業務に携わる。
1998年の株式売買手数料の自由化やネット証券の誕生をきっかけに株式投資を開始。株の売買のための情報種数をしている中でファイナンシャルプランナー資格に出会う。
投資の知識のためにとファイナンシャルプランナー資格を取得した際に、「お金のことを知っていると知らないでは世界がこんなに変わるのか!」と感銘を受け、資格取得後、FP事務所LBプランニングを開設。
現在は大阪市内の事務所で個人向けのFP相談業務を中心に資産運用や保険、ライフプランに関する執筆・セミナーなどを行っている。

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