ニューノーマルに適応する企業の株主優待 ニューノーマルに適応する企業の株主優待

ニューノーマルに適応する企業の株主優待

人々の消費行動から見える企業業績の二極化

私たちの働き方や生活様式は、新型コロナの影響を受け急速に変化しました。

テレワークの普及による賃貸オフィス需要の減少や、居酒屋、外食関連への消費が減少するなど、経済へのマイナス影響はまだ続いています。

株式市場も、新型コロナの影響を大きく受けましたが、業績が低迷している企業ばかりではありません。
コロナ禍において、需要が減少した企業と、反対に増加した企業との二極化が鮮明になっています。

たとえば、デジタル化が加速したことで情報通信、精密機器、電気機器、また、巣ごもり消費の恩恵が大きいゲームや調理家電の企業業績は好調が続いています。
在宅ワークの環境を整えるために家具を購入する人が増えたことなどから、ニトリも業績を伸ばしている企業の一つです。

新型コロナによりニューノーマルと言われる新しい常識への適応力、さらには人々の消費動向により、企業業績の見通しは異なります。
そのため業種間や銘柄間の格差が大きくなっており、銘柄選択の目利きがますます大切になっていると言えます。

ニューノーマルに応えてくれる企業の株主優待情報

新しい生活様式に応えてくれる企業を応援し、その企業の株主優待の割引券などを利用することで、日本の経済を下支えできるかもしれません。
需要が増えている企業に着目してみました。

ディー・エヌ・エー(2432)
サービス:ゲームSNSからスマホアプリに転換。
任天堂と提携し強みを融合。
Anyca(エニカ)、SOMPOで乗ーる、Easy Ride、タクシー配車アプリGoなどの自動車関連オートモーティブ事業、医療関連も手掛ける。
傘下にプロ野球球団をもつ。

J・オイルミルズ(2613)
食品:食用油の原料調達、生産・加工、商品化して家庭の食卓へ届ける。
業務用シェアが4割。
健康と美味しさを大切に、料理を美味しくする調味料として日本の食文化を支える。

BEENOS(3328)
小売:巣ごもり消費などで市場が拡大しているECサービス。
米、台湾、中国本土などに向けて、日本国内の商品を代理購入し発送する越境ECサービス「Buyee」などを展開。
メルカリとの連携効果や独自の配信サービスにより流通総額が拡大している。

メック(4971)
化学:電子基板向け中心の薬品会社。
リモート対応でタブレット端末などの需要が高まり、ディスプレー向け薬品が堅調。
主力の銅表面処理剤も順調に伸び、最高純利益の更新を見込んでいる。

ニプロ(8086)
精密機器:透析器やカテーテルなどの使い捨て医療器具大手。
人工腎臓に強く、後発医薬品や受託医薬品の育成も手掛ける。
オンライン診療システム「ハートライン」を運営する。

今後、新型コロナウィルスのワクチン普及が進み経済が改善する兆しが見えた頃には、海外旅行やイベントなどの復活が期待されます。
ただ、ニューノーマルに適応し、収益力を回復できる企業かどうかが見極めのポイントとなるでしょう。

ニューノーマルに適応する企業で株主優待

企業名(銘柄)
コード
株価(円)
(6月11日)
配当金(円)
来期予想
予想配当利回り
(%)
優待権利確定月
(月)
ディー・エヌ・エー
2432
2,264 20 0.88 9月
<年間優待品> オリジナルグッズを贈呈。
100株以上保有で、「横浜DeNAベイスターズ」オフィシャルグッズ3点または「川崎ブレイブサンダース」オフィシャルグッズ3点。
100株以上保有で、「横浜DeNAベイスターズ」オフィシャルグッズショップ10%割引クーポン1枚。
100株以上保有で、抽選で株主限定オンライン感謝イベント招待 ※1年以上継続保有の株主が対象。
J-オイルミルズ
2613
1,910 50 2.62 3月
<年間優待品> 自社製品(食用油)を贈呈。
  • 200株以上保有で、3,000円相当の自社商品を贈呈。
  • 600株以上保有で、5,000円相当の自社商品を贈呈。
    (3,000円相当の自社製品に加え「2,000円の公式オンラインショップクーポン」、「5,000円相当の自社製品」の贈呈、または寄付より選択。
  • 1,000株以上保有で、8,000円相当の自社商品を贈呈。
    (3,000円相当の自社製品に加え「5,000円の公式オンラインショップクーポン」、「8,000円相当の自社製品」の贈呈、または寄付より選択。
BEENOS
3328
3,705 20 0.54 9月
<年間優待品> 優待ポイント付与。ポイントに応じて株主限定サイトにて食品・電化製品・ギフト等と交換が可能。
300株以上 5,000ポイント、400株以上 7,000ポイント、500株以上 9,000ポイント。
600株以上 11,000ポイント、700株以上 13,000ポイント、800株以上 15,000ポイント。
900株以上 17,000ポイント、1,000株以上 25,000ポイント。
メック
4971
2,832 28 0.99 12月
<年間優待品> クオカード
100株以上保有で、 1,000円相当。
1,000株以上保有で、 2,000円相当。
ニプロ
8086
1,376 29 2.11 3月
<年間優待品> JCBギフトカードを贈呈。(保有株数、保有年数により優遇あり)
300株以上保有で、 JCBギフトカード1,000円相当。
500株以上保有で、 JCBギフトカード2,000円相当。
1,000株以上保有で、JCBギフトカード 5,000?15,000円相当。
  • 権利確定月:株主優待の権利を取得する月。
    権利確定日の2営業日前(権利付最終売買日)の時点で、株式を保有していると優待や配当金を取得できます。
  • 適合性、有用性、正確性、完全性を保証するものではなく、あくまで考え方を参考にしていただくことを目的としたもので投資勧誘を意図するものではありません。
  • 四季報オンライン(2021年6月11日)より。

※2021年6月時点の内容です。
実際の株主優待の詳細や最新情報は、各社ホームページでご確認ください。

村松祐子

村松祐子

ファイナンシャルプランナー(CFP®1級FP技能士)。金融・証券インストラクター。

1987年より、大手証券会社において外国株式の東京証券取引所上場に際し、販売促進に携わる。資料作成、および、顧客向け株式セミナー、社内勉強会の運営に従事。1990年より富裕層向け資産運用コンサルティングに従事したのち、株式調査部に転籍、経済・株式の調査を経験、機関投資家向け週間マーケットレポートの作成に携わる。資産運用の相談、経済・市場調査の経験を踏まえ、それらを総括したサービスを提供するFPへ転身。現在、資産運用・株式投資の個人レクチャー、セミナーのほか、ライフ&マネープラン相談を実施している。一人ひとりに合った資産形成の提案には定評があり、自立した個人投資家の育成にも力を入れている。『FPコスモス』代表。

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