カブコム新入社員のアノマリー検証
ジャニュアリーエフェクト(1月効果)とは?
カブコム新入社員の私が気になった相場格言やアノマリーを過去のデータを基に検証していく本コラム。今回は1月の株高、ジャニュアリーエフェクト(1月効果)のアノマリーを検証してみたいと思います。
ジャニュアリーエフェクト(1月効果)とは、1月に株価が上昇しやすい現象のことです。
1月は機関投資家やファンドが新規の資金での投資を行うことが多いことが理由にあげられています。また、年末にかけての節税対策売りが終わり、買戻しが入るためともいわれています。
今回はこのジャニュアリーエフェクト(1月効果)を検証してみます。
計測方法は以下の通りです。
・日経平均株価(以下日経平均)とNYダウ工業株30種平均(以下NYダウ)を計測
・1月の最初の営業日の始値で買付けて、1月最終営業日の終値で売却
・1980年より40年間を判定
では早速ジャニュアリーエフェクト(1月効果)の勝敗実績を見てみましょう。
結果はあまり高い勝率とはいえなさそうですね。
ただし、前半の20年間は勝率が高かったようです。前半と後半に分けると以下のようになります。
前半の20年間は日米ともに70%勝率でした。かつて1月は投資率が良好な月であったといえそうです。
一方で直近20年間はむしろ勝率が低そうですね。
まとめ
・ジャニュアリーエフェクト(1月効果)はかつては効果があった。
・最近では顕著な上昇は見られていない。
この他にもよく使われているアノマリーでも効果のないものや、現在ではあまり効果がでていないものもありそうですね。
次回以降も皆様のお役に立つような格言・アノマリー検証を行いたいと思います。よろしくお願いします。