積立貯蓄にはないメリットも!
保険は保障というイメージが強いですが、お金を貯めることもできるのをご存知ですか? 月々の保険料は給与天引きや銀行引き落としで支払いますので、積立貯蓄のようにあまり意識せずに続けることができます。そして、積立貯蓄にはないメリットもあります。お金を貯めている一方で、万が一のときには、保険金や給付金としてお金を受け取ることができるという点です。
また、保険でお金を貯めると、生命保険料控除という所得控除を受けられます。生命保険料控除は、支払っている保険料の金額に応じて、年末調整や確定申告で税金が戻ってくる制度です。例えば、毎月10,000円(年間120,000円)の保険料を支払う場合、所得税で40,000円、住民税で28,000円の所得控除が受けられます。お金を貯めながら節税もできて、まさに一石二鳥です。さらに「老後2,000万円問題」でも話題になりましたが、老後資金の自助努力として加入する個人年金は、生命保険料控除とは別枠で個人年金保険料控除を受けることができ、節税効果はさらに高まります。
◆生命保険料・個人年金保険料控除額の金額
(平成24年1月1日以後に締結した契約等)
所得税 | 住民税 | ||
---|---|---|---|
年間払込保険料額 | 控除される金額 | 年間払込保険料額 | 控除される金額 |
20,000円以下 | 払込保険料の全額 | 12,000円以下 | 払込保険料の全額 |
20,000円超 40,000円以下 |
払込保険料×1/2 +10,000円 |
12,000円超 32,000円以下 |
払込保険料×1/2 +6,000円 |
40,000円超 80,000円以下 |
払込保険料×1/4 +20,000円 |
32,000円超 56,000円以下 |
払込保険料×1/4 +14,000円 |
80,000円超 | 一律40,000円 | 56,000円超 | 一律28,000円 |
出展元 国税庁ホームページ
加入する前にチェックしておきたいポイント
気をつけなければならないのは、積立貯蓄などとは違い、保険の場合、途中で解約すると支払った保険料の全額は戻らず、元本割れするケースが多いということです。特に、短期間で解約した場合、支払った保険料はほとんど戻ってこないこともあるので注意が必要です。
また、保険でお金を貯めようと思ったときにチェックしなければならないのは保険の種類です。どんな保険に加入しても、お金が貯まるわけではありません。貯蓄目的であれば、満期保険金や解約返戻金が多い保険・個人年金を選ぶ必要があります。特に、個人年金は節税効果もプラスされ、貯蓄性が高い保険といえます。いずれにしても、超低金利の時代です。保険でお金を貯める場合には、払込保険料に対する満期保険金や解約返戻金、年金額などを比較して、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
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