株式投資の魅力と銘柄選び 株式投資の魅力と銘柄選び

株式投資の魅力と銘柄選び

証券口座を作ったものの、勉強不足で何を買えばいいか分からない、投資をするのはまだ少し怖い、とお考えの方は多いのではないでしょうか?
ここでは、投資未経験や初心者の方に向けて株式投資を分かりやすく解説するとともに、おすすめの銘柄をいくつかご紹介します。

そもそも投資とは?

投資とは、今後に期待できる企業や人に対してお金を投じることで、投じた金額以上のリターンを目指す行為といわれています。
一般的に投資とは何かとの問いに対して「大きく損をするもの」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに投資にはリスクは付き物です。
もしリスクが全く無いのに大きなリターンが得られるといった話があれば、警戒した方が良いかもしれません。
ただし、知識があれば投資のリスクをコントロールすることができます。
リスクをコントロールする投資手法として時間分散や商品分散、通貨分散などがあげられます。

先進各国の株式投資の状況

では、実際に投資している人がどれくらいいるのか、日本、米国、欧州を比較してみていきます。

■日米欧における家計の金融資産構成

日米欧における家計の金融資産構成


日本 米国 欧州
現金・預金 54.20% 12.60% 35.50%
株式等 11.00% 39.40% 21%
投資信託 4.40% 11.90% 10.10%
債務証券 1.30% 4.90% 2.20%
保険・年金・定型保証 26.20% 28.60% 29.10%
その他 2.90% 2.70% 2.10%

※引用元:2023年8月25日日本銀行調査統計局

図のように日本の現金・預金の割合は過半を占めているのに対して、欧州は約4割、米国においては1割程度になっているのがわかります。
保険・年金については各国間で大きな差はありません。
その分株式の占める割合が欧州は日本の約2倍、米国は日本の約4倍と大きく差が出る結果になっています。
欧米諸国では積極的に株式投資を行っているのに対して、日本人は株式投資を行っている割合が相対的に低い水準です。
このような背景には、国民性の違いや教育制度の違いなど様々議論されていますが、昨今話題になっている老後の2,000万円問題や年金問題などを機運に、日本においても資産運用への関心が高まってきているといわれています。
「資産運用を考えたいけど、何から始めて良いのかわからない」方にはまず米国や欧州の金融資産構成でも大きな割合を占めている株式投資を検討してみるのはいかがでしょうか。

株式投資の特徴

ここで、株式投資の特徴について説明していきます。

株式投資
投資対象 企業
価格変動率 大きい
変動要因 企業業績・国際情勢・金融政策など
インカムゲイン 配当金
レバレッジ 1倍(信用取引は約3.3倍)
投資期間 短期~長期

※auカブコム証券が作成

株式取引は元手以上の取引はできない(※)為ある程度まとまった資金が必要になりますが、価格変動要因である企業業績・国際情勢・金融政策などはある程度予測することができます。
特に企業業績は株価を予想するうえで最大の要因になり得ます。
例えば、赤字経営が続いていて配当も払えないような企業の株式を買いたいと思う人は一般的には少ないかもしれません。
逆に売上や利益が伸び、業績が良くなってくると予想される企業の株式は買いたい人が増え、株価も上昇していく可能性があります。
(※)信用取引は担保の約3.3倍までの取引が可能です。

もちろん、どんなに業績の良い企業でも短い期間でみれば株価は上がったり下がったりするものですが、安定して業績を伸ばし続けている企業は中長期でみたときに株価も緩やかに上昇する傾向にあります。
例えばトヨタ自動車の株価を例にしてみます。3か月間のチャートと5年間のチャートを比較すると、3か月間のチャートは細かく上がったり下がったりしていますが、5年間のチャートは緩やかに上昇していることがわかります。

日足表示、2021年12月1日~2022年3月4日まで
auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
日足表示、2021年12月1日~2022年3月4日まで

月足表示、2019年1月~2023年12月まで
auカブコム証券のチャートツールEVERチャートで作成
月足表示、2019年1月~2023年12月まで

最終的に何を投資先に選ぶかは投資家の皆様の判断に委ねられます。
短期間に大きなリターンを求めたい方にはFX投資や仮想通貨への投資が好まれるかもしれません。
投資未経験者や初心者の方には、リスクをコントロールしながら中長期でリターン得られる可能性がある株式投資をおススメします。

中長期保有向け銘柄選定案のご紹介

では実際にどのように銘柄を選べばよいか、銘柄選定方法の一案を紹介します。
以下では業績が比較的好調で3%以上の配当が予定され、株主優待を実施している3月決算の銘柄を紹介します。

■抽出条件(スクリーニングツール「kabuナビ」で抽出)

  • 東証プライム上場
  • 売上高変化率(コンセンサス予想)がゼロより大きい (増収の銘柄)
  • 当期純利益変化率(コンセンサス予想)ゼロより大きい (増益の銘柄)
  • 配当利回り(コンセンサス予想)が3%以上
  • 3月が決算月である

2023/3/1~2023/3/29の当社における現物買い越し人数順に5銘柄を掲載

オリックス (8591)

リース、レンタカー、法人金融サービス、生命保険、不動産、さらにプロ野球球団や水族館、環境エネルギー事業と、多岐にわたる事業を展開するオリックス。
金融を中心に隣接する事業の専門性を高めながら多角化し、業容を拡大してきた企業です。
そんな同社の株主優待も、利用シーンの非常に多いバラエティー豊かなものとなっています。

株価 2,816.5円
実績配当金 85.60円
予想配当利回り 3.33%

株価、予想配当金は2024/2/1終値をもとに掲載
実績配当金は前期本決算のデータをもとに掲載

優待内容
オリックスの企業ページで確認

TPR (6463)

自動車向けピストンリングの大手メーカーになります。また、エンジン部品シリンダライナーでは世界首位です。
優待内容はおこめ券で、使い勝手の良いものです。

株価 1,992円
実績配当金 58.00円
予想配当利回り 3.01%

株価、予想配当金は2024/2/1終値をもとに掲載
実績配当金は前期本決算のデータをもとに掲載

優待内容
TPRの企業ページで確認

ダイキョーニシカワ (4246)

インパネやバンパー、バックドアなど自動車樹脂部品の製造企業です。
マツダ向けが7割強とメインで、その他ダイハツ向けも。。
優待内容はQUOカードです。

株価 741円
実績配当金 30.00円
予想配当利回り 4.04%

株価、予想配当金は2024/2/1終値をもとに掲載
実績配当金は前期本決算のデータをもとに掲載

優待内容
ダイキョーニシカワの企業ページで確認

TOKAIホールディングス (3167)

TOKAIホールディングスは住宅へお水をお届けするアクア、住宅関連、ブライダルなど幅広く事業を展開しております。
優待の内容は5種類の優待品の中からの選択制となっています。

株価 1,001円
実績配当金 32.00円
予想配当利回り 3.19%

株価、予想配当金は2024/2/1終値をもとに掲載
実績配当金は前期本決算のデータをもとに掲載

優待内容
TOKAIの企業ページで確認

シュッピン (3179)

カメラを中心に時計、筆記具、自転車などの中古品を買い取り、販売するECサイトと店舗を運営しています。
優待内容は購入時の割引や売却時の上乗せとして利用できる優待券になります。日常的にシュッピンのサービスを利用する方にとっては魅力的かもしれません。

株価 1,017円
実績配当金 30.00円
予想配当利回り 3.24%

株価、予想配当金は2024/2/1終値をもとに掲載
実績配当金は前期本決算のデータをもとに掲載

優待内容
シュッピンの企業ページで確認

まとめ

株式投資とは企業に投資をすることで株価の値上がり益や配当金、株主優待のリターンを得ながら資産形成を目指します。
新NISA制度の導入や株式買付手数料の無料化などでますます個人投資家の増加が見込まれます。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で自分に合った株式投資を行ってみてはいかがでしょうか。

カブヨム編集部

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