インデックスファンドとは
インデックスファンドとは、特定の指数に連動した成果を目指す投資信託の一種 です。指数には、下記の表のように株価指数、債券指数、リート(不動産投資信託)指数、商品指数などがあります。例えば、「日経平均株価」は、日本の株式市場を代表する株価指数で、日本経済や市場の動向を表す指標として幅広く利用されているため、ニュースや経済レポートなどで目にする機会が多い指数です。
また、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」は、先進国および新興国の約3,000銘柄で構成されており、世界経済全体の動向を反映するように設計されています。世界の経済状況や市場動向を把握する際に役立ちます。
<主な指数例>
インデックスファンドは、これらの指数を構成する全て、または一部の銘柄を購入することで、その指数と同じような値動きをするように設計されているので、インデックスファンドに投資することによって、特定の市場全体に分散投資が行われることになります。
それに対して、ファンドマネージャーが市場を分析、個別銘柄を選定し、特定の指数を上回る運用成績を目指す投資信託がアクティブファンド です。市場分析や銘柄の選定に手間がかかり、また専門知識が必要となるためインデックスファンドよりもコストが高くなります。また、指数に連動するインデックスファンドとは異なり、運用方針や投資戦略はファンドによって大きく異なります。
<インデックスファンドとアクティブファンドの特徴>
インデックスファンドのメリット・デメリット
インデックスファンドには次のような特徴があります。
・指標と同じ動きをするのでわかりやすい
例えば、日経平均株価やTOPIXはニュースでもよく取り上げられるため、値動きの情報が入りやすく、自分が投資しているファンドの値動きも把握しやすいでしょう。
・運用コストが低く抑えられるため効率的な運用ができる
アクティブファンドのように市場分析や個別銘柄の選定を行う必要がないため、アクティブファンドに比べてインデックスファンドは運用コストが低く抑えられています。コストを抑えることで効率的な運用ができると考えられます。
・特定の指数に連動した運用成績のため、平均的な運用となる
例えば、日本の株価に連動するインデックスファンドの場合、日本の株式市場が全体的に不調の場合は、その影響を受けてファンドの価格も下がります。特定分野の株価が大幅に上昇していたとしても、その恩恵を直接的に享受することができない点は、デメリットといえるでしょう。
インデックスファンドは、指数に連動をする運用のため分かりやすく、手間をかけずに分散投資ができるため、初心者向けといわれることもあります。ただし、リスク(価格変動のブレ幅)がないわけではなく、元本割れをする可能性もあります。そのため、連動している指数について理解をして投資をすることが大切です。