コロナ禍でランキングが変動?3月の株主優待ランキング! コロナ禍でランキングが変動?3月の株主優待ランキング!

コロナ禍でランキングが変動?3月の株主優待ランキング!

今月もカブヨムでは3月の株主優待権利確定銘柄の昨年の買い越し人数ランキングを紹介いたします。
3月は日本企業の多くが本決算を迎えます。
そのため、配当や株主優待の権利確定月である銘柄が1年で一番多い月となります。
2021年3月の株主優待権利確定銘柄は800社以上となっていました。
優待内容もバラエティーに富んでおり、優待投資家にとっては楽しみな月といえるのではないでしょうか。

一方で昨年3月といえば、新型コロナウイルスの感染拡大が進行していました。
株式市場はまさに大荒れの様相で優待銘柄も大きく影響を受けています。
今回のランキングはそんなコロナショックの最中での計測となりますので例年と少し違う銘柄も顔を出しているように見えます。
それでは早速ランキングを見ていきましょう。

3月の株主優待ランキングを発表

ランキングの条件は以下になります。
上場全銘柄のうち3月が優待権利確定月の銘柄を抽出
上記銘柄を2020年2月27日から2020年3月27日にかけて、当社での現物買い越し人数が多い銘柄をランキング化

結果は以下のようになりました。

3月優待権利確定銘柄の2020年買越しランキング

上位5位を順番に紹介します。

5位 富士フイルムホールディングス (4901)
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富士フイルムホールディングス (4901)

写真、医療機器、医薬、液晶フィルム展開を展開しています。再生医療にも注力しています。
昨年3月、同社は新型コロナウイルス関連銘柄として物色が向かっていました。
同社のグループ会社が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」の後発薬について、中国政府が新型コロナウイルスの治療に有効と発表し、投与が広がるのではとの思惑から買いが向かっていました。
昨年、買い越し人数ランキングに加わったのはこの要因が大きかったのかもしれません。

優待内容は100株以上保有で割引販売が受けられます。
また株数や保有年数に応じて自社グループ会社商品がもらえる優待も設定しています。
長期保有目的であれば楽しみな優待も増えそうですね。

富士フイルムホールディングス (4901)

富士フイルムの企業ページで確認

4位 KDDI (9433)
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KDDI (9433)

傘下にauブランドを抱える通信大手です。
非通信分野や金融分野にも注力しています。
サブブランドのUQや高単価の5G契約も伸長しています。
一方で携帯料金には値下げ圧力がかかっています。
KDDIも新料金プラン「povo」を発表しております。
今後の業績への影響は避けられないかもしれません。

優待内容はカタログギフトです。
株数と保有年数に応じて3,000円相当分、5,000円相当分、10,000円分相当の優待品が選べます。
またこちらはそれぞれ全国都道府県の特産品から優待品が選べるのでお好みの優待が見つかるかもしれません。
ハードルは上がりますが1,000株以上5年以上保有となると10,000円相当分の優待品になるのでリッチな品物を選ぶことができそうですね。

KDDI (9433)

KDDIの企業ページで確認

3位 日産自動車 (7201)
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日産自動車 (7201)

仏ルノー・三菱自動車と3社で企業連合を組む世界的な自動車メーカーになります。
2018年に当時の会長であったカルロス・ゴーン氏が逮捕されて以降、2019年には当時の西川社長も辞任しており経営の混乱が続いています。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響から世界各地域で販売が大幅減となっており、まさに逆境といえる環境となっています。

優待内容は新車購入時ギフトカードやカタログギフトがもらえます。
条件が新車の購入ですので、優待目的に買付ける方は少ないのではないでしょうか。
以前は高配当銘柄としても人気がありましたが、今期は無配予想となっています。
昨年の買い越しランキングにランクインした理由はもしかしたら優待の人気とは別のところにあるのかもしれません。

日産自動車 (7201)

日産自の企業ページで確認

2位 日本航空 (9201)
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日本航空 (9201)

国内線、国際線ともにANAホールディングスに続く2位の航空大手です。
コロナ禍が直撃し、足元ではかなり厳しい業績となっております。
昨年2月、3月と株価は急落しており、急落からのリバウンド狙いの買いも入っていた可能性があります。

一方で優待人気も高い銘柄です。
優待内容は「(1)株主割引券(国内線50%割引)(2)JALパックツアー商品7%割引券」となっています。
コロナ禍で利用できるシーンは限られそうですが、旅行好きの方や、出張等の利用が多い方にとって魅力のある内容かもしれません。

日本航空 (9201)

JALの企業ページで確認

1位 オリックス (8591)
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オリックス (8591)

プロ野球チームやレンタカーでも有名なオリックス。リースを中心に保険、信託、不動産等に多角的に金融業務を展開しています。
カブヨムで行った株主優待人気投票アンケートでも1位となっており、通年でも人気の高い優待銘柄です。

優待内容は様々な自社サービスの割引が受けられる株主カードとカタログギフトです。
株主カードでは割引が受けられる宿泊施設やレストランも数多くあり、いろいろ楽しめる優待となっています。
現在のコロナ禍での利用ははばかられるものも多いですが、コロナ終息後に旅行などでご利用いただくのもよいかもしれません。
カタログギフトはオリックスグループの全国のお取引先が取り扱う商品を厳選してカタログギフトに仕立て、対象となる株主の皆さまに、その中からお好きな商品を1点お選びいただく株主優待制度です。
また、100株以上を3年以上継続保有いただいている株主の皆さまには、ワンランク上のカタログギフトが届きます。

オリックス (8591)

オリックスの企業ページで確認

いかがでしょうか?
今回のランキングはコロナ禍の影響が色濃く浮かび上がる内容となっていました。
記事執筆中の2021年3月2日現在、首都圏ではまだ緊急事態宣言が継続しています。
一日も早く、新型コロナウイルスが終息し、以前のように旅行やレジャーが楽しめる日が来ることを願っています。

カブヨム編集部

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※この記事は個別株式を推奨するものではなく、2020年2月27日から2020年3月27日にかけての買い越し人数上位銘柄のランキングになります。

銘柄によっては、株式の継続保有年数(株主名簿に連続して記載されること)が株主優待を取得する条件となっている場合があります。条件につきましては、必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。

【ランキングの条件】
上場全銘柄のうち3月が優待権利確定月の銘柄を抽出
上記銘柄を2020年2月27日から2020年3月27日にかけて、当社での現物買い越し人数が多い銘柄をランキング化

優待内容は各企業の判断により変更・中止となる場合がございます。お取引に際しましては必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。
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