カブコム新入社員のアノマリー検証
干支にまつわる格言とは?

みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
カブコム新入社員の私が気になった相場格言やアノマリーを過去のデータを基に検証していく本コラム。2020年1本目の今回は干支にまつわる格言を検証してみたいと思います。
干支にまつわる格言とは『子(ねずみ)繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる。辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる。』というものです。
新年に話題になることも多いので投資家の方は耳にしたことがあるかもしれませんね。
長期投資で考えた際の変動のサイクルや買い時、売り時のタイミングを伝える格言です。
それぞれの干支の年に株価が格言の言い回しに近い動きをしているのか調査をしてみました。

では早速十二支それぞれの年間パフォーマンスを比較してみましょう。
計測方法は以下の通りです。
・日経平均株価(以下日経平均)を計測
・年始の第一営業日の寄付で買付け、年末の最終営業日の終値で売却
・1983年よりそれぞれの干支3回分を計測
それでは結果を見てみましょう。

十二支それぞれの日経平均の騰落

いかがでしょうか?格言の言い回しに近い動きをしているのは、もっともパフォーマンスの悪い『午尻下がり』ぐらいでしょうか。今年の子年は格言では『子繁盛』のはずが騰落率は11位という結果になりました。・・・これは実際の投資に活用するのは難しそうですね。 しかし、本来は長期投資のタイミングを探る格言のはずです。今度は十二支それぞれの年に投資を開始し、一般NISAでの投資が可能な5年間保有した場合のパフォーマンスを比較してみましょう。

計測方法は以下の通りです。
・日経平均を計測
・年始の第一営業日の寄付で買付けし、4年後の年の最終営業日の終値で売却
・1979年よりそれぞれの干支3回分を計測
それでは干支の格言の長期投資の結果を見てみましょう。

十二支それぞれの日経平均5年保有時の騰落

おもしろい結果になりました。
5年間の長期投資の開始時期では丑年が1位で子年が2位です。つまり子年(子繁盛)丑年(丑つまずき)に買付けて辰年、巳年(辰巳天井)で売却するのが一番パフォーマンスが良いという結果です。一方で午年(尻下がり)は単年投資でも5年投資でも12位という結果に・・
しかし子年、丑年の買付のパフォーマンスがよかったとはいえ、6回中3回は下落しております。また、今回は過去3回分の干支の検証です。実は日本のバブル期の株価上昇にかなり影響を受けてしまいました。これだけでは投資に有効と判断するのは難しいと思います。

まとめ
干支の格言は実際の投資への活用は難しい

参考までに日経平均とNYダウに連動する運用を目指すETFを紹介いたします。

日経平均とNYダウに連動する運用を目指すETFの紹介

出展:日本取引所グループHPより

次回以降も皆様のお役に立つような格言・アノマリー検証を行いたいと思います。よろしくお願いします。

第一回 格言・アノマリーってなに?

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