よく耳にする「セレンディピティ」ってなに?具体例を通して紹介 よく耳にする「セレンディピティ」ってなに?具体例を通して紹介

よく耳にする「セレンディピティ」ってなに?具体例を通して紹介

1.セレンディピティの意味

セレンディピティという言葉を聞いたことはあるでしょうか。セレンディピティとは、「思いもよらなかった偶然がもたらす幸運」を意味する言葉です。さらには、「幸運な偶然を引き寄せる能力」という意味で使われることもあります。セレンディピティという言葉の語源は、『セレンディップの3人の王子たち』というおとぎ話にあるといわれています。セレンディップとは、スリランカの昔の名前を指しています。セレンディップ王国から旅に出た王子3人が、優れた知恵や洞察力を発揮して幸運な偶然を手にしていくという物語です。

2.セレンディピティの具体例

セレンディピティの具体例

では、セレンディピティの具体的な事例としてはどのようなものが挙げられるのでしょうか。よく知られている例のひとつが、「ペニシリンの発見」です。発見者はイギリスの細菌学者であったアレクサンダー・フレミングです。1928年、ブドウ球菌の研究をしていたフレミングは、細菌を培養するシャーレの中に青カビを発生させてしまいます。しかし、その際に青カビの周りでは細菌が繁殖していないことに気付いたのです。この発見によって、青カビから抗生物質であるペニシリンが抽出され治療薬として使われるようになり、医学に多大な功績をもたらしました。そのほかの例としては、イギリスの科学者であるアイザック・ニュートンによる「万有引力の法則の発見」も挙げられます。ニュートンは、木からリンゴが落ちる様子を偶然目にしたことをきっかけに、万有引力という着想を得たといわれています。

3.セレンディピティが起こりやすくなる行動原則

このようなセレンディピティを起こしやすくするにはどうしたら良いのでしょうか。まず、人が集まる場所には積極的に顔を出してみることです。多くの人と触れ合うことで、チャンスを掴むきっかけを得られる可能性が上がるからです。それから、自分の周囲に目を向けて、難しそうだと感じたことを見つけたら挑戦してみるようにしましょう。また、自分にアイデアが生まれたときはそれを隠すことなく、積極的に発信することも大切です。SNSを利用することも有効です。ブログやSNSは「セレンディピティエンジン」と呼ばれることがあります。多くの人々や世界とつながることのできるSNSは、何らかの偶然やきっかけなどに出会う確率を大きく上げてくれるツールです。

セレンディピティはただの幸運ではない

思いもよらない偶然によって、偉大な発見や成果が生まれる例があることから、セレンディピティは科学の分野でよく使われる言葉です。しかし、科学の分野だけではなく、セレンディピティはビジネスで有効に利用できる概念でもあります。何らかの分野で成功したいと考えているなら、セレンディピティが起こりやすくなるような行動を心がけるようにすると良いでしょう。

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