キャッシュレス時代の災害対策 キャッシュレス時代の災害対策

キャッシュレス時代の災害対策

キャッシュレス決済と現金の併用を!

台風直撃による大規模停電を受け、災害への備えを改めて考えたという方も多くいらっしゃると思います。通信障害と停電により、携帯電話がつながりにくくなり、昨今広がりを見せているキャッシュレス決済も利用できない、というもろさが浮き彫りとなりました。

では、災害時には現金がベストかというと、高額なお金を自宅に置いておくのは防犯上心配です。災害時の備えとしても、メリット・デメリットを知ったうえで、キャッシュレス決済と現金を併用するのが現状では安心と言えるでしょう。

キャッシュレス決済と現金のメリット・デメリット

キャッシュレス決済と現金のメリット・デメリット

現金はどの程度準備する?

では、日頃キャッシュレス決済が中心の方は、どのくらいの現金を準備しておけばいいでしょうか。

まずは、お財布に入れておきたい現金についてです。 通勤をしている方は、交通機関がストップした場合、自宅までどのように帰りますか? 「タクシーを使う」、「帰らずに宿泊する」など、方法によりお財布の中に準備しておきたい金額が変わります。車移動が中心の方は、すぐにガソリンを入れられるよう、1回で満タンになる金額を目安にしましょう。合わせて1日分の食事と飲み物代として3,000円程度の現金は入れておくと良いでしょう。

災害時に無料で利用できる「災害対応自動販売機」も増えてはいますが、通常の自動販売機や公衆電話を利用する可能性もありますので、500円程度の小銭も入れておくと安心です。

お財布の中に入れておく現金以外に、食費や日用品を購入するための現金として5万円程度または、家族が5日間程度生活できる現金を防災袋に準備しておきましょう。これは、金融機関の窓口が利用できるようになるまでに数日かかる可能性があるためです。

災害発生時は「災害に対する金融上の措置」として、通帳を紛失した場合でも本人確認ができれば払い戻しに応じ、印鑑の代わりに拇印で対応することなどが金融機関に要請されます。過去の事例では、各銀行は10万円まで(ゆうちょ銀行は20万円まで)の預金の引き出しに応じていました。ATMは復旧まで時間がかかる可能性もありますので、徒歩で窓口まで行ける金融機関の口座は緊急用として保有しておきましょう。

現金だけで準備をしようと高額な金額を自宅に置いておくと、盗難にあったり、火災や水害により無くなってしまうリスクがあります。電気が復旧すればキャッシュレス決済も利用できるようになりますので、両方をバランスよく備えておくことが大切です。

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