投資情報室

旬なテーマを深堀り♪今からチェックしたい3月期決算の高配当・割安銘柄!

2017年2月23日(木)
投資情報室 藤井明代

3月期末を意識した動きも、高配当銘柄に注目

 本日は2月末権利付最終売買日となり、2月期末に権利確定日を迎える銘柄の売買が活発になりました。他方、足元では既に3月期末を意識した配当取りの買いも入り始めています。日本では多くの企業が3月期末に決算を迎えるため、配当取りの動きは3月権利付最終売買日へ向けて活発になる傾向があります。また、例年同様の傾向があることから、権利取りを意識した売買も年々早まる動きがみられるようになりました。
 足元の動きで個別銘柄の例を挙げると、3月期決算の三井物産(8031)や住友商事(8053)などの高配当銘柄が連日で昨年来高値を更新しています。国内では決算発表が一巡し買い材料に乏しい中、日経平均も足踏み状態が続いています。このような状況の下、3月期末へ向けて物色の矛先となり得そうな3月期決算の高配当銘柄を指標・業績面を加味してスクリーニングしていきます。

高配当・割安銘柄スクリーニング

【スクリーニング条件】

  • 全上場銘柄
  • 今期経常伸び率5%以上(連結優先ベース)
  • PER16.91倍以下、PBR1.29倍以下(2/21東証1部平均以下、連結優先ベース)
  • 時価総額100億円以上
  • 配当利回り順 上位30銘柄
コード 銘柄名 市場 業種 予想配当
利回り(%)
PER(倍) PBR(倍) 時価総額
(百万円)
8869 明和地所 1部 不動産業 4.13 7.2 0.92 18,048
3284 フージャースホールディングス 1部 不動産業 3.87 5.1 0.77 19,564
8848 レオパレス21 1部 不動産業 3.68 8.4 1.08 159,664
1975 朝日工業社 1部 建設業 3.62 8.4 0.80 21,556
1833 奥村組 1部 建設業 3.56 13.9 0.92 160,285
7561 ハークスレイ 1部 小売業 3.53 9.6 0.54 12,480
8065 佐藤商事 1部 卸売業 3.39 8.0 0.49 19,249
8999 グランディハウス 1部 不動産業 3.37 6.0 0.67 12,792
8001 伊藤忠商事 1部 卸売業 3.35 7.3 1.08 2,726,307
8053 住友商事 1部 卸売業 3.28 14.6 0.81 1,904,043
5985 サンコール 1部 金属製品 3.22 16.1 0.56 19,004
8006 ユアサ・フナショク 2部 卸売業 3.22 9.9 0.48 15,183
6379 新興プランテック 1部 建設業 3.21 10.7 1.08 43,208
7822 永大産業 1部 その他製品 3.19 12.0 0.51 24,889
1936 シーキューブ 名証1部 建設業 3.13 8.5 0.37 12,357
9889 JBCCホールディングス 1部 情報・通信業 3.10 12.9 1.01 14,276
8020 兼松 1部 卸売業 3.06 8.2 0.81 82,810
7820 ニホンフラッシュ 1部 その他製品 3.05 7.2 1.15 16,389
5020 JXホールディングス 1部 石油石炭製品 3.01 8.8 0.85 1,325,353
8584 ジャックス 1部 その他金融業 2.92 9.8 0.63 89,978
6484 KVK JQS 機械 2.92 8.0 0.65 11,291
3291 飯田グループホールディングス 1部 不動産業 2.91 6.9 0.82 535,866
1951 協和エクシオ 1部 建設業 2.90 11.2 1.00 186,850
6493 日鍛バルブ 2部 輸送用機器 2.90 7.0 0.52 11,968
6927 ヘリオス テクノ ホールディング 1部 電気機器 2.90 12.3 1.18 14,140
4228 積水化成品工業 1部 化学 2.87 11.6 0.63 40,070
4634 東洋インキSCホールディングス 1部 化学 2.85 13.8 0.81 170,044
8002 丸紅 1部 卸売業 2.84 9.1 0.77 1,282,253
8133 伊藤忠エネクス 1部 卸売業 2.84 10.7 1.02 110,920
8890 レーサム JQS 不動産業 2.84 7.2 1.08 43,777
  • 2017年2月22日終値データ、Astra Managerを基にカブドットコム証券作成
  • 予想PER・PBRは連結優先

 スクリーニング結果では業種別に強い傾向が表れました。上記の高配当上位30銘柄の内、卸売業が全体の23%を占めて最も多くランクインしています。また、卸売業の中でも特に商社関連の銘柄が目立ちました。その背景には、昨年後半から原油価格が回復基調にあり、現在も価格が安定していることや非鉄市況が堅調に推移していることなどが挙げられます。その上で株価に対して高い配当を維持していることから買いが入りやすく、足元で昨年来高値を更新する銘柄が多く見受けられます。
 今後においても資源価格の安定的な推移が継続すれば、3月期末へ向けて引き続き物色される可能性が高くなると予想します。また類似企業の中でも、より割安かつ出遅れ銘柄への選定物色が強まっていきそうです。



  • レポートのバックナンバーはこちら


ご注意

  • 「au Kabucom投資情報室」における情報およびサービスは、情報の提供を目的としており、特定の銘柄等の勧誘、売買の推奨、相場動向等の保証等を行うものではありません。
  • 「au Kabucom投資情報室」における情報およびサービスの内容の正確性および信頼性等については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一この情報およびサービスに基づいて被ったいかなる損害についても、当社および情報提供者は一切の責任を負いかねます。
  • 「au Kabucom投資情報室」における情報およびサービスに関する著作権を含む一切の権利は、auカブコム証券株式会社に帰属しており、理由の如何を問わず無断での配信、複製、転載、転送および改ざん等を禁止します。
  • 資産運用に関するあらゆる最終決定は、お客さまご自身のご判断とご責任で行ってください。

藤井明代

藤井明代

auカブコム証券 投資情報室 投資アナリスト

東京都出身。大手ネット金融グループを経て、2013年10月よりauカブコム証券。
売買手法や相場解説などを初心者の方にも分かりやすく解説することに定評あり。株主優待にも詳しく、マルチスキルを持つメンバーとして人気上昇中。

まずは無料で口座開設

口座開設

ページの先頭へ戻る