投資情報室

【増刊号】インフレでもらえる年金はどう変わる?備えは今からでも遅くない!

(木)
投資情報室 藤井明代

インフレでお財布は厳しくなる!物価上昇で年金アップは・・・?

 日銀が物価安定の目標、つまりインフレ目標を2%に設定してから間もなく2年。今年4月の5%→8%への消費増税の影響や、円安による輸入品・食品価格の高騰により、ますますお財布が厳しくなったように感じます。今回は、物価上昇により、私たちの年金がどのように変化していくか、どのように対応していく必要があるかを見ていきます。
 結論からお伝えすると、物価上昇でお財布が厳しくなる可能性が高いため、物価上昇に耐えうる資産を持たなければならないということです。物価上昇すれば年金も上がるから変わらないのでは、と考えたくなりますがそうではないのです。

物価上昇で年金アップは見込めない

消費者物価指数(CPI)の推移

消費者物価指数(CPI)の推移

 消費者物価指数は日銀がインフレ目標を掲げてから緩やかに上向き、3%の消費増税後、急激に上昇しています。直近は原油価格下落がガソリン価格に転嫁し、消費者物価指数も下降気味ですが、ガソリン価格が上昇すれば更なる物価上昇が待ち受けていることになります。
 受け取る年金が増えれば、物価上昇しても問題ないですが、現在の年金制度には、物価スライドのほか、マクロ経済スライドという仕組みがあります。

物価スライドおよびマクロ経済スライドによる年金額の改定

  ①公的年金の年金額は、物価変動率に応じて年度ごとに改定
  ②現役世代の人口減少などを考慮し、公的年金加入者の減少率などを差し引いた率で年金額を改定

 現在は、公的年金加入者の減少率0.6%と平均寿命の伸びを勘案した調整率0.3%、の併せて0.9%を物価上昇から引いた分しか年金は増えないことになっています。

    【例:物価2%上昇時の場合】

年金計算の例


 物価上昇が2%と仮定すると、2%-0.9%=1.1%となり、1.1%しか年金は増えません。今後、少子高齢化で現役世代が減少していくのは周知の事実であり、調整率は上がると予想しています
 加えて、インフレになるということは預貯金、お財布の現金価値が下がるということ。自身の資産をインフレに合わせて増やしていかなければ、お財布は厳しくなる一方です。
 長く続いたデフレ経済は年金や給与所得上昇は見込めませんでしたが、その分、円高や物価下落で買い物や海外旅行がしやすく、暮らしやすい状況であったとも言えます。今、それが大きく変わり始め、消費増税後に顕著に表れています。今後に備え、自身の資産運用を考えるべく、インフレに耐えうる資産を持つべきと考えます。

物価上昇に備える!おすすめ商品はこちら

    投資信託

 まとまった資金がなくてもOK!500円から積立可能です。

    現物株式(ETF)

 取引所時間中にリアルタイムで取引が可能!少額から投資できる点も魅力です。

  (1597)MAXIS Jリート上場投信(フリーETF
  (1345)上場インデックスファンドJリート隔月分配
  (1540)純金上場信託(現物国内保管型)


ご注意

  • 「kabu.com投資情報室」における情報およびサービスは、情報の提供を目的としており、特定の銘柄等の勧誘、売買の推奨、相場動向等の保証等を行うものではありません。
  • 「kabu.com投資情報室」における情報およびサービスの内容の正確性および信頼性等については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一この情報およびサービスに基づいて被ったいかなる損害についても、当社および情報提供者は一切の責任を負いかねます。
  • 「kabu.com投資情報室」における情報およびサービスに関する著作権を含む一切の権利は、カブドットコム証券株式会社に帰属しており、理由の如何を問わず無断での配信、複製、転載、転送および改ざん等を禁止します。
  • 資産運用に関するあらゆる最終決定は、お客さまご自身のご判断とご責任で行ってください。

藤井明代

カブドットコム証券 投資情報室 投資アナリスト

東京都出身。大手ネット金融グループを経て、2013年10月よりカブドットコム証券。
売買手法や相場解説などを初心者の方にも分かりやすく解説することに定評あり。株主優待にも詳しく、マルチスキルを持つメンバーとして人気上昇中。