投資情報室

旬なテーマを深堀り♪格差の拡がりは株価にも

(金)
投資情報室 藤井明代

消費動向変化と格差
 今年4月の消費増税後、消費の二極化が進んでいる。消費増税の影響を受け、家計には大きな打撃を与え、節約志向を徐々に高める消費者が増えている。そんな中、高額品を物ともせず購入する富裕層も目立つ。
 また、地方と都心部での地域格差も拡がりつつある。これに対し、安倍首相は9月から始まった秋の臨時国会で「地方創生」と位置づける対応策を語った。地方の活性化にはこの政策が期待される。農業や介護など、地方創生関連銘柄にも注目が集まりそうだ。

格差は株価にも
 株価にも格差が進んでいる。牛丼チェーンを展開する松屋フーズ(9887)とすき家を展開するゼンショーHD(7550)の例を挙げる。株価比較チャートを見ると、2014年頃からのパフォーマンスの格差が鮮明。ゼンショーHDは人手不足による労働環境悪化報道を受け、株価も軟調に。早急な労働環境改善とガバナンス体制強化の対策を強いられている。
 一方で松屋フーズは、脱デフレに合わせ7月に牛丼を90円値上げした。プレミアム牛めしを380円で販売し、これは決して高くないと同社長が述べている。プレミアム戦略で今後も売り上げを伸ばせるか、円安による輸入物価上昇にどのように対応していくのか。個人投資家に人気のゼンショーHDの復活はいつになるのか注目だ。

松屋フーズとゼンショーHD比較チャート

 もう一例、株価格差が進んでいる銘柄を紹介したい。大手家電量販店を展開するビックカメラ(3048)とヤマダ電機(9831)である。  円安を追い風とする訪日観光客の増加により、首都圏を中心に店舗展開するビックカメラの業績が好調だ。ビックカメラは10/6に前期の業績発表を行い、2014年8月期の連結純利益が前期の4倍になったと公表。その他、ユニクロと提携してオープンした新宿のビックロや、消費増税後も格安スマホに参入するなど、新たな取り組みも支持される要因であると考える。また、ビックカメラは個人投資家にとって嬉しい株主優待も充実。長期保有で増額する商品券は魅力である。
 郊外に店舗展開の多いヤマダ電機は、スマートハウス事業の育成に注力しており、当事業での売り上げやネット販売の伸びに期待したい。今後の業績内容で格差が拡がるのか、あるいは縮小するのか注目したい。

ビックカメラとヤマダ電機比較チャート

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藤井明代

カブドットコム証券 投資情報室 投資アナリスト

東京都出身。大手ネット金融グループを経て、2013年10月よりカブドットコム証券。
売買手法や相場解説などを初心者の方にも分かりやすく解説することに定評あり。株主優待にも詳しく、マルチスキルを持つメンバーとして人気上昇中。